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外国の武道家たちの憧れの地 京都市武道センターの「旧武徳殿」  ここでセミナーを計画するヨーロッパの武道連盟 [武道]

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先日、京都市左京区 岡崎にある京都市武道センターの施設のひとつ「旧武徳殿」を見学した。1年後ではあるが、ヨーロッパの各国で活動する武道家の方たちの団体が日本ツアーを計画。ツアーの半分ほど京都に滞在することを希望している。その間の数日、京都で武道セミナーをするにあたり、場所として「旧武徳殿」を考えているという意向を聞き、相談を兼ね、武道センターを管理運営する京都市スポーツ協会と武道センターを訪ねた。

旧武徳殿を訪ねたのは初めて、見ての驚きはマックスだった。日本の武道を楽しむ外国人の方からするとこの旧武徳殿は聖地に思えるほどの施設に映る。京都ならではの、歴史を感じさせる雰囲気をもつ外装であり内装である。
聞くと、1899年に大日本武徳会により造営され、日本で最古の演武場として戦後すぐ京都市警察学校や京都市立芸術大学の建物として残されてきた。そして2012年より京都市武道センターの施設として使用されている。
現在は、「旧武徳殿」の名称で国の重要文化財に指定されている。

外国人の武道家にとって、日本は聖地である。日本に憧れ、日本文化を知りたいということで多くの人たちが日本を訪れる。我われ日本人以上に日本の歴史を、文化を、芸術を、そして今では食文化も海外らの人によって支えられているような気がする。
これがグローバリゼーションなのか、と言ってしまえばそうであるが、どことなく日本の頼りなさがこの潮流の中からも見え隠れしているように思えてならない。そう思うのは私だけだろうか。



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リポート&写真/ 渡邉雄二

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武道精神の支柱になるものを探しに日本へ、そしてそれが世界に伝われば・・・ [武道]

二十数年前、縁があって空手を基本にした総合武術である「南武道」を始めた。神戸出身の空手家の南部義尚氏(故人)との出会いからである。南部氏(南武道道主)は学生時代に熟達した空手で学生チャンピオンになり、大学卒業と同時に渡仏。それ以来、半世紀以上パリを拠点にヨーロッパ・アフリカ地域で空手の普及に尽力した達人のひとりである。

ヨーロッパで多くの弟子に恵まれヨーロッパ全域と、現在ではアフリカに多くの南武道愛好家が存在する。道主は一昨年に亡くなられたが、弟子たちが南武道を引き継ぎ活動している。

道主がクロアチアのザグレブで普及キャンプをしていた時に、4歳だった子供が父親に連れられ南武道と出会った。それ以来、かれこれ40年、ずっと南武道に励んでいる青年がいる。いまではヨーロッパの各地で南武道をけん引している大師範のひとりになっている「レオ・ラフォルト」さん。彼は、地元ザグレブに「NANBUDO 平和」という自宅兼道場とザグレブ大学で指導している。

彼と出会ったのが、思い出せば古い話である。私が50代前半の頃、神戸出身の道主が里帰りを兼ねて十数人の弟子の方々と来神され、友人の勧めで南武道の模範演技デモンストレーションを見たことが南武道との関りの始まり。道主・南部氏と話すなかで、道主が、私の生まれこの街 神戸で南武道場を開場したいと、という思いがヒシヒシと伝わってきた

それならというので、神戸で道場を探し見つけたのが二宮神社の社務所の2階。トントン拍子で会場が決まったが、肝心の先生は、というと、その時に同行していた一番若いノルウェー人の青年(二段)が、そのまま神戸に残って指導してくれることになった。半年間、帰国するまで何にも知らない我々を丁寧に指導。入れ替わりにスロベニア人の女性の先生が神戸に。そしてその後、スイス人の女性が約1年間指導してくれた。

さらに、スイス人の女性の先生に替わり来日したのが、レオさんである。もう20年近くの付き合いである。私は南武道をリタイアし15年近く経つが、レオさんとは親交が続いている。それは、彼がコロナ前まで毎年一回程度仕事で来日していたことから会うことに。彼は、ザグレブ大学の教授で、東京大学の交換教授として日本に来ていた。
コロナで4年間はその制度が中断していたが、今年から復活ということで再会を果たした。一昨日は、南武道神戸で稽古していた方たちを含め同窓会をし、昨日はレオさんと二人で京都散策を楽しんだ。

武道を愛する欧米人にとっては、武道の聖地「日本」への憧れは強い。そして武道を楽しめば楽しむほど武道の精神の支柱を求めたくなるものである。それを探しに日本を訪れる。訪れると彼らにとっての日本の素晴らしいファクターが見えてくるようだ。我々も、彼らに刺激され日本を改めて見つめなおす良きキッカケになっているのかもしれない。



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南武道同窓会後にルミナリエを見学




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昨日、京都建仁寺でレオさんを撮影




リポート&写真/ 渡邉雄二 レオ・ラフォルト

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彼が観たい日本は、なんだろう。 [武道]

3日前にクロアチアから友人が来日している。名が「レオ・ラフォルト」。
彼は、ヨーロッパで人気のある「南武道(南部派空手)」9段の大師範の称号をもち、世界南武道連盟のナンバー2の実力をもつ武道家で、南部義尚道主 宗家の愛弟子である。


彼の本業は、クロアチア・ザグレブ大学の人文学の教授で、日本式にいうならば文武両道を実践している人である。毎年2回は大学の公務で来日している。今回は東京大学、大阪大学の交換教授として来日、明日から東京での講義が始まるということで上京。

彼は、子供の頃に柔道を始め、それがきっかけに武道の道に入った。武道暦31年になる、まさしく南武道家としてヨーロッパでは名を馳せている。今年には、ザグレブにあるいくつかの道場を集約した新しい彼の道場がオープンする。すべてが日本風に建築しているという。
彼にとって「日本」は聖地である。道主が日本人(フランス在住50年)ということもあり、日本を "第二の故郷" と思っている。

そんな彼が観たいのは、今の日本ではないかも知れない。日本が何千年、何百年前から培ってきた日本の心、魂のよう気がする。

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脇差しの雄姿は、凛々しい。 [武道]

昨日、戸山流居合道の稽古をクロアチアの武道家である友達と見学に行った。
居合刀を脇に差している雄姿は凛々しい。興味深く拝見させていただいた。

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南武道の練習に力が入る。 [武道]

最近は、南武道の練習に熱が入っている。
エミーナ先生は7月に帰国される。あと2ヶ月。

生徒さんたちを見ていると、先生がいる間に教えてもらえるものはすべて吸収したいという意気込みがヒシヒシ伝わってくる。一方、先生もそれに応えてくれている。
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生徒さんの適正にあわせ、繰り返し丁寧に一人ひとりに動きに目配りしながら指導する。言葉は英語と日本語とイタリア語のちゃんぽん。通常は英語、いまでは日本語も少し織り交ぜて。先生が英語で説明しにくい時は、イタリア語がぺらぺらな女性がいるので彼女に伝えて日本語に。

生徒さんたちは、先生のお陰で上達している。一人ひとりの意識が違うのが見てわかる。みんなで一緒に練習もするが、一人でみんなの前で習ったことを披ろうする。これによってまったく意識が違ってくる。上達も早い。
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将来の日本南武道を背負って立つガンダム戦士も、ちゃんと先生の前に座って「南武道7つの力」を唱和(?)している。

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クロアチア大統領主催のパーティーに道主と供に参列。 [武道]

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七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの連邦国家。

といえば、東ヨーロッパの国として栄えた「旧ユーゴスラビア」。
日本には少し馴染み薄い地域であり、国なのかも知れない。そのユーゴスラビアから1991年に独立した国がある。それがクロアチア共和国。

この年はたしかソビエト連邦が崩壊した年でもある。ソビエト、ドイツなど東ヨーロッパが一大変革で国が崩壊した時代である。変革に大きな大きな犠牲が伴った地域も少なくない。

その一つがユーゴスラビア。そのユーゴから独立したのがセルビア、スロベニア、モンテネグロ、マケドニア、コソボ、そしてクロアチアなどが単一国家として存続している。

そのクロアチア共和国の大統領、スティエバン・メシッチ大統領が3月4日に訪日された。
今回の訪日はクロアチア共和国建国15周年を記念し、日本との経済交流や文化交流をより一層親密にしていこうという目的を携えての訪日である。

そのメシッチ大統領に謁見する、という大役を果たすことができた。
そのストリーは前の日記でも書いたとおりである。私が習う南武道の道主にメシッチ大統領が自ら会いたい、という意思をもっておられた。それが日本で実現したものである。

南武道はヨーロッパで生まれヨーロッパで大きく育った武道である。クロアチアも非常に熱心で道場もお弟子さんも愛好家も多い。メシッチ大統領もお弟子さんの一人で、武道の聖地日本で会える喜びが双方で一致したことから、ウソのようなホントの話が生まれた。

3月4日の夜、大統領並びに大使館主催のレセプションに招かれ、道主と私が参列した。

(写真は上がクロアチアのメシッチ大統領との歓談、下は参列されていた谷垣政調会長との歓談スナップ)


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南武道の昇級審査。 [武道]


一昨夜、南武道の昇級審査があった。
日本南武道連盟が結成されて2回目の審査である。

審査は全世界南武道連盟・南部義尚道主による直接審査で決まる。道主は世界各国飛び回っておられる方なので、日本に立ち寄られたこの機会に審査会を開催することに。

今回は7名が昇級をめざしチャレンジ。私と同時に始めた中年三人トリオの一人とその奥様、そして7年イタリア留学をし帰国したばかりの娘さん。

そして武道好きな青年とその友達。神戸で開業されているお医者さんに薬品メーカーのバリバリの営業レディー。

この7名が、道主の目の前で、私たちの先生であるインストラクターの掛け声に合わせていままでやってきたことを披露した。

残念ながら私は見学者。練習不足で今回の昇級審査を受けなかった。もう一人の中年トリオのご夫婦と先日入門された男性は審査を見守っていた。

どうも、みんなの動きがどことなくぎこちない。道主が目の前におられるせいで動きがいつもと違う。昇級審査となれば仕方ないかも。まだまだ始めたばかりの人たちである。長い方で2年、後は1年足らず。

経験者は一人もいない。すべて武道初心者の方たちである。日本連盟には先生の3段以外は有段者はいない。一番上で3級(グリーンベルト)である。

初心者ばかりの武道集団であるが、みんな熱心に練習をしている。それも女性の方たちが実に熱心である。南武体操という、南武道独特の体操(受身の形が体操になっている)が組み込まれている。全世界の武道の中でも非常にオリジナリティを持つ武道ではないかと思う。

以前にも紹介したが、ヨーロッパ生まれの武道である。今ではヨーロッパを中心に40数カ国に道場があり、7万人が南武道を楽しんでいるといわれている。どの国も女性や子供たちが多いのに驚く。
http://nanbudo.com

日本も全世界南武道連盟の仲間入りをしているが、スタートしたばかりである。多くの方たちと楽しく体を動かす機会をもっと増やしたいと思っている。ご関心のある方はぜひ、ご連絡を。


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南武道の夜明けを予感させる稲妻。 [武道]


一昨年の10月から南武道を始めほぼ2年が経つ。
いまでは老体にむち打って週に2回練習に励んでいる。

この南武道の頂点におられる方が南部義尚道主。大学卒業と同時に渡仏。パリ在住40数年の武道家である。いまではヨーロッパ中心に40数カ国7万人のお弟子さんがいる。
http://www.nanbudo.com

その道主は神戸出身で年に数回来日される。今回はご家族も一緒に同行されている。

先週の日曜日の夕方、道主の直接指導を受けた。
神戸港に隣接する公園の一角。練習中に稲光が夜空を走った。

南武道の夜明けを予感させる稲妻だった。
(ちょっとオーバーやなぁ!)


南武道で、世界交流がはじまる。 [武道]


カテリーナさんは、昨夜の練習を最後に日本での指導は終了した。
昨年の9月に初来日して12月に帰国。そして今年の2月に再来日して今日まで通算6ヶ月滞在。この間、丁寧に指導していただいた。

日本の南武道は、日本人の若い青年指導者はいるが、私を含む生徒はすべて初心者。やっとオレンジ、イエローベルトに昇級したところである。
そんな集団を、彼女は手取り足取り指導してくれた。

もちろん言葉は通じない。すべて英語である。
だからといって彼女と私たちの間には壁がない。
まさに「ボディランゲッジ」。練習に参加した人たちは体と心で実践した。

スポーツを通して国際交流ができる。
それもやろうと思ったら、誰でもできる。
それを教えてくれたのも彼女であった。

今日、彼女はスロヴェニアに帰っていった。
5月のはじめに、まさちゃんともう一人の青年が約2週間、スロヴェニアの彼女の道場へ武者修行に。

南武道を通じて、世界の方たちと日本の交流がはじまった。
日本の子供たちに、ほんの少し「夢や希望」が与えられれば、と。


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