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キャッスルビューの正面に姫路城、ここからも美しい [文化想造塾<建造物>]

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前回の尾道訪問の際に、姫路で新幹線に乗り換えるとき少々時間があったので、駅のキャッスルビューから姫路城を撮ってみた。この位置から姫路城が正面に見える。キャッスルビューといわれるくらいだから、国宝姫路城の一目見学にはバッチリな場所に設置してある。
久しぶりの姫路城だが、いつどこから見ても美しい。アップの写真は以前に撮影したもの。


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リポート&写真/ 渡邉雄二 

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尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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社寺の美しい屋根に惹かれる [文化想造塾<建造物>]

大きな寺院に行くと、伽藍の中に数々の役割をもつ建造物がある。その中でも建物自体が文化財に指定されているのも少なくない。その建造物の美しさもさることながら屋根の形状の美しさに見とれることが多々ある。

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じっくり見ないとわからないが、寺院の屋根は独特の形があるようだ。その代表的な形として「反り屋根」と「むくり屋根」がある。写真(上)にあるように、手前の屋根は中腹部が膨らんでいる。奥の方は反り返っている。
反り屋根は屋根の面が反ったもので社寺などに多く、中国大陸から伝わった建築様式で格式や荘厳さが感じられる。
一方、むくり屋根は屋根の面が膨らんでいるもので、有名な建築物の代表例としては桂離宮などで見られる日本独自の建築様式である。丸みのあるむくり屋根は、その美しさから皇室ゆかりの建造物や公家の屋敷等に使われた。

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では、なぜ屋根の形状を変えるのか。それは建物の特徴や用途にあわせ形状を変え、機能や役割をもたせている。
むくり屋根は軒へ近づくほど勾配が急になり雨水のキレをよくするために。また、反り屋根は軒へ近づくほど勾配が緩くなっている。雨水のキレが悪くなるが、大きな軒下があることで、雨水や日光から建物本体を守ることができる。これが最大の目的のようだ。

日本古来の建築様式は、数かずの知恵や工夫が施さている。それは厳しい自然の中で、長年にわたり存在していくための叡智が詰まっている。これらの叡智は専門家だけのものではなく、日頃の暮らしに反映できる技として伝わればもっと暮らしにおもしろ味が増すような気がするが。

圓教寺6.jpg

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白漆喰で、白鷺城の美しさが際立つ。【姫路城】The white stucco highlights the beauty of Shirasagi(Himeji) Castle. [文化想造塾<建造物>]

東へ上れば京都「東山」、西に下れば播磨「姫路城」。
こんな言葉が、私の散策散歩の定番フレーズになっている。
私の仕事の都合で、昨年までは京都、姫路などに行くことが多かったため、この散歩コースが定番になっていった。京都は言うまでもなく大好きな街であるが、姫路は、平成の大改修で天空に浮くかの如く美しさを際立たせている姫路城の姿に惹かれ、姫路を訪れた際は、必ずと言っていいほど近くまで行き眺めては楽しんでいた。

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掲載されている写真は2014年に行った時に撮った姫路城である。来年(2015年)の3月27日が姫路城大天守の改修のお披露目が行われると聞いている。今年(2014年)すでに大天守の覆いはとれ、秋空に浮いているかのように五重層の大天守は白く輝きをはなっていた。まさに「白鷺城(はくろじょう)」の復活であった。
白鷺城の由来は、資料によると「姫路城が「鷺山(ろざん)」に置かれているところから」、「白漆喰(しろしっくい)」で塗られた城壁の美しさから」、「ゴイサギなど白鷺と総称される鳥が多く住んでいたから」、「黒い壁から「烏城(うじょう)」とも呼ばれる岡山城との対比から」と諸説あるようだ。
また、一般の呼称では「白鷺城(しらさぎじょう)」と言われることが多いが、これにも諸説あるようだ。日本の城郭の異称は音読みするのが学術的には普通のようなので、「白鷺城(はくろじょう)」と呼ばれるようになった。

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見るからに白い。遠目でみればなお白さが際立つ。屋根までが白く見える。屋根が白く見えるのは、瓦にも白漆喰が施されているからである。丸瓦の接合重ね部への目地漆喰の仕上げで、端部のひねり掛け(漆喰の上塗りの際の左官職人の技)を行っているから白が浮き出ている。面土漆喰(屋根台の土にあるがあたらないようにする)や鬼首漆喰(鬼瓦の付け根に塗る)などの瓦止めの機能のほか防水性をより強度にしている。

姫路城2.jpg
何百年の期間を耐えられるようにするための工夫が随所に施されている。これが歴史を築いていく材料や技である。その知恵の結晶が日本の独特の、絶妙なる美しさを生み出しているのだろう。

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二体一対の「阿吽の呼吸」【石峯寺・須磨寺】 [文化想造塾<建造物>]

「以心伝心」「暗黙の了解」という言葉は、とくに日本人には普遍的な人間の現象として認識され理解されている。いま風にいうなら、非言語コミュニケーションスタイルかもしれない。信頼関係があるなら “言わなくても分かる” という風潮である。それが脈々と日本人の心の伝承文化として定着してきた。
それが、二体一対の金剛力士像(仁王像)で阿形と吽形という形で表現され、「阿吽の呼吸」として根付き多くの場面で生かされているのは言うまでもない。

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今回は、数年前に訪ねた神戸の二つのお寺の金剛力士像を紹介する。北区の岩嶺山の山麓に、真言密教の修行道場の「石峯寺(しゃくぶじ)」と、須磨区にある「須磨寺(すまでら)」。

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石峯寺は、651年にインドの僧により開基された。山麓丘陵地に伽藍を建立され、その当時は、東西二里、南北一里に70余の建物があり一山寺院が形成されていたようだ。
その仁王門に、歴史を感じさせる仁王像が安置されている。補修された形跡が随所にあり、また色が微かに残る程度で古さを感じさせる。拳を握る「阿像」と掌を広げる「吽像」が象徴的に造られている。

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一方、須磨寺の仁王像は「阿像」がしっかりと手に握りしめる金剛杵がよく目立っている。ちなみに造像は、運慶と湛慶(運慶の子/ たんけい)の作と伝えられている。

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睨みをきかせる赤青の仁王像。四天王寺  [文化想造塾<建造物>]

伽藍の配置は、南から北に向かい中門、五重塔、金堂、講堂と一直線に並ぶ。
それを回廊が周りを取り囲む形式で、古い建築様式の伽藍である大阪 四天王寺さん。
寺院は色彩鮮やかな独特な趣きが感じられるお寺である。聖徳太子が創建した和宗本山のお寺としても知られている。

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その四天王寺の中門で伽藍の守護神である仁王像が睨みをきかせている。向かって右側に赤色の「阿形像」那羅延(ならえん)金剛力士、そして左に青色の「吽形像」蜜迹(みっしゃく)金剛力士に、怪しい者ではござらん、伽藍見学と本尊お参りを、と問いかけると一瞬、怖顔から笑みが(?) 。勝手にそう思うと気分が高まる。

同寺の赤色、青色の仁王像は珍しい。なぜ仁王像に色が塗られているのか、と思い明確な理由は見当たらなかった。ただ、如来と菩薩は仏像の格は高い。悟りを開いているレベルなので金箔を施しているものが多い。 四天王寺仁王像5.jpg 仁王像である金剛力士像は、格が下がるので極彩色で表現されている、ということになる。さあ、推測の域を超えないが、当たらずといえども遠からずであろう。 四天王寺1.jpg トップの写真は六時礼讃堂を背に眺め、背高ノッポのあべのハルカスを借景にした景色。
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仁王像では唯一の国宝。東大寺金剛力士像 [文化想造塾<建造物>]

寺院を訪れるのは、その寺院に祀られている本尊を参拝することが第一の目的であるのは言うまでもない。それ以外に寺院が所蔵する文化財を観に行く人、また雰囲気や空気感が好きで訪れる人も多くいる。そして、私のように仏像に興味を持つ人たちも多いだろう。

奈良東大寺はなんといっても “奈良の大仏さん” で知られている寺院である。鎌倉時代の初頭に南大門は再建され、そのあとすぐ、その門内に安置する金剛力士像(仁王像)は造像された。その製作にかかわったのが運慶・快慶らと慶派の仏師たちである。仏像の中でもとくに仁王像の魅力は、やはり大きさと迫力ある頑強な造形美であろう。その中でも東大寺・南大門の仁王像は見事というしかない。風雨にさらされる門内安置としては唯一の国宝指定を受けている像である。
通常、仁王像は二体とも門内で本堂を背に正面を向いているが、南大門の阿形像と吽形像は向きあっている。これも珍しいとされている。それは、風雨の被害をできるだけ避けるため仁王像同士が対面しあうように安置され南側は閉鎖し保護されているわけである。

新型コロナウイルス感染騒動が終息した折に、奈良を旅されることがあれば、ぜひ東大寺へ。そして南大門でしっかり本堂を警護する仁王像とご対面されるのも新たなご縁が生まれるはずである。

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明治13年建築の旧三井家別邸 [文化想造塾<建造物>]

ご縁があって旧三井家下鴨別邸を訪問。ご存知の方も多いと思うが、三階に望楼をもつ和風建築の代表的な建物。城でいうなら天守閣的な存在のもの、それが住宅の主屋に火の見櫓的に存在するのは数少ない。豪商としての大きなシンボルの一つである。

また玄関棟は、和風意匠を基調に椅子坐式構成として天井を高くしている。そして主屋の隣の茶室の次の間には梅鉢型窓や円窓が施されている。
庭は池泉回遊式庭園でケヤキを大樹に素朴な雰囲気でまとめられている。

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大劇場のお披露目、真近か [文化想造塾<建造物>]

工事のフォローが取れ、化粧された京都南座の顔が見えてきた。
南座発祥四百年の改装工事がほぼ終了。
新開場記念の第一弾が11月から始まる「當る亥蔵 吉例顔見世興行」。
側面や窓枠、取っ手など随所に伝統工芸細工が施されている。
歴史と伝統を感じさせる大劇場のお披露目が間近に迫っている。


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和顔愛語をめざして。 [文化想造塾<建造物>]

和顔愛語(わげんあいご)。西本願寺の門表の看板にこの言葉が掲示してあった。
和顔愛語とは、「大無量寿経」にある言葉で、おだやかな笑顔と思いやりのある話し方で人に接すること、ということのようだ。
この言葉を肝に銘じ人に接するようにと思っているが、なかなかどうして。

ご存知ように、西本願寺は、国宝である阿弥陀堂と御影堂を核に数々の国宝や重要文化財の建物が多い。
西本願寺は、浄土真宗の本願寺派の大本山である。私の家も浄土真宗の宗派の末席に属している。そのためか、西本願寺さんにはよく参拝させていただく。しかしいまは、無宗派のようにいろんなお寺さんに出向くのが好きである。
その中でもとくに、この西本願寺さんへよく出かけるのはのんびりできるからだ。ひろ〜い広い空間の堂内でくつろげるのである。行かれた人はお分かりいただけると思うが、空気の違いを感じ清々しさを感じることができる。

そこでただくつろいでいる時間が素晴らしい、と思っている。私なりに"調心""調息"の時間を楽しませていただいている。

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山縣有朋の別荘「無鄰菴」を訪ねる。 [文化想造塾<建造物>]

先週土曜日、台風接近中にもかかわらず、京都「無鄰菴」を訪ねた。
特別講座「日本画を知る"自然の光で見る若冲"」を堪能させてもらった。

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