千年の時空を越える仏像を製作中。 [文化想造塾]
知人からこんな写真が届いた。
滋賀県の近江舞子の工房で製作中の仏像数体の写真である。大仏師の渡邊勢山師の仏像製作場「勢山社」というところで製作されている仏像。私も何度か勢山社を訪ね、製作現場を拝見したことがある。
工房というより工場、という感じ。ビルにすれば4階建てくらいの高さはあるだろう。小さい仏像から、大仏といわれる仏像まで製作できる空間がある。そしてクレーンなども備え付けてあった。
その工房で、現在製作中の仏像が公開された。(公開できる仏像のみ)
知人が撮ったものである。阿弥陀如来坐像や千手観音像など。製作中の仏像を観ることができるのは珍しい。
勢山師がいつも言う。"千年いきつづけられる仏像を造っている"、と。この言葉が思い出される。我々には考えられない時空を想像しているかのような言葉に響く。千年の時を見続ける仏像に対面できる喜びは図り知れない。
写真を観たあと、勢山師に電話した。今回、観れなかったので近いうちに訪ねることを約束した。わたし一人で伺うよりも、興味のある方とご一緒に伺えるのなら嬉しい限りである。勢山師もぜひ、ということだった。
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