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歌川国芳の「神仏曼荼羅浮世絵図」 【神戸ファッション美術館-浮世絵Ⅲ】 [浮世絵]

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歌川国芳の左り甚五郎



タイトルの「左り甚五郎」とは江戸時代初期の伝説的な宮大工で、左利きであったためこのように呼ばれた。図の中央で聖徳太子像を彫る人物がその甚五郎であるが、実はこの絵の作者である歌川国芳本人でもある。肩にかけている手拭や座布団には、国芳のトレードマーク「芳桐紋」。傍らにいる三毛猫は猫好きで有名な国芳の飼い猫だろう。地獄変相図のどてらは、国芳の愛用品として知られている。
国芳=甚五郎が作っているのは、不動(明王)と制多迦(せいたか)・矜羯羅童子(こんがらどうじ)、関羽、福禄寿、百衣観音、釈迦(如来)、雷神、閻魔(えんま)、仁王などの神仏像。これらが全て役者の似顔になっている。
(以上は、神戸ファッション美術館に展示されている同浮世絵の解説文を転載)

この浮世絵を見て、まっさきに頭に浮かんだタイトル(独断と偏見)が「神仏曼荼羅浮世絵図」。聖徳太子像を彫る左甚五郎を国芳本人に見立て、周りに人気役者の似顔でバリエーションに富んだ神仏を描いている。不動明王とその従者である両童子は考えられるが、中国・三国志に登場する関羽、そして七福神の福禄寿は想像もつかない異質な題材である。さらに、お釈迦さんに雷神や閻魔までが登場している。想像を絶するユニークな浮世絵というしかない。まさに “国芳イマジネーション” の世界である。

江戸時代の娯楽の一つ「浮世絵」は、町人を楽しませる江戸メディアを代表するアート作品として大人気を博した。


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中央部分/左甚五郎(国芳本人)、聖徳太子、福禄寿、達磨、そして猫一匹など



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右部分/関羽、普賢菩薩、観音菩薩、不動明王など



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左部分/金剛力士像、雷神、閻魔大王など



リポート&写真/ 渡邉雄二
浮世絵/ 神戸ファッション美術館「花のお江戸ライフ」

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広重の気品と叙情あふれる浮世絵風景画 [神戸ファッション美術館-浮世絵II] [浮世絵]

江戸時代後期に「東海道五拾三次」などを発表し人気を博した浮世絵師、歌川広重(初代)。日本各地の風景を気品と叙情あふれる独特のタッチで表現。浮世絵風景画を確立した。

広重や葛飾北斎などの、世界に誇る日本独特の浮世絵は今の劇画やアニメーションの大きな礎になり、日本の細やかな詩情絵画が世界にも大いに影響を与えているのは間違いない。


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東海道五拾三次 日本橋風景



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東海道五拾三次 袋井-茶屋図



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東海道五拾三次 庄野-白雨



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東海道五拾三次 吉田-豊川橋



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富士三十六景 駿遠-大井川



作品/ 神戸ファッション美術館展覧会

リポート&写真/ 渡邉雄二

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浮世絵を楽しく読む 【神戸ファッション美術館-浮世絵Ⅰ-】 [浮世絵]

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葛飾北斎 春興五十三駄之内 宮



先日紹介した神戸ファッション美術館で開催されている浮世絵の展覧会(花のお江戸ライフ)は7テーマに分けて展示されていた。
浮世絵は、江戸時代の初期に美人画や役者絵を中心に、喜多川歌麿や東洲斎写楽の活躍で一大ブームを創出した。江戸の人口が増えていく中で、庶民が関心を寄せる浮世絵にもさまざまにテーマで描かれるようになった。
例えば、庶民の楽しみである「旅」ブームを背景にした風景画をはじめ、食、趣味、ペット、着物、暮らし向きといった今の時代の関心事と重なるテーマの浮世絵が人気を博した。

同展覧会では、当時の江戸の庶民が夢中になった数々なブームや娯楽をキーワードごとわけ、江戸後期の浮世絵画壇を代表する喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重をはじめ、歌川豊国、国貞などの浮世絵158点が展示されている。

それぞれを紹介すると、
旅行~富士とお城は定番です
江戸っ子のメイクアップ術
動物大好きペットブーム
江戸のソウルフードとグルメ
粋なガーデニング
季節の彩
肉筆画

江戸時代の風俗などを浮世絵で垣間見るのもおもしろい。また、江戸時代に活躍した絵師の絵をじっくり鑑賞するのも楽しい。私のように、一枚一枚を撮影(撮影すべてOK)し保存するのもよし。
少しずつではあるが紹介させていただく。


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リポート&写真/ 渡邉雄二 参考資料/ 展覧会チラシ

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尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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