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われ滅度といわば わが弟子にあらず われ不滅度といわば またわが弟子にあらず 【佛日寺 涅槃会Ⅱ】 [涅槃会]

先日の黄檗宗 佛日寺で執り行われた「涅槃会」で、本堂須弥壇飾られた涅槃図について簡単な解説があった。それによると、この涅槃図は、寛文4年(江戸時代1664年)に、佛日寺の開基であり、池田の地を所領していた麻田藩主青木重兼公とともに信仰心の厚い地域の檀信徒によって寄進されたとのこと。

その涅槃図の左右の上部に漢詩が入れられてある。涅槃図に文字が入っているのは少々珍しいという。この図を描いた際に入れられたものかは定かではないが、涅槃図にあわせ「お釈迦様が入滅に際し詠んだ教え」のようである。

右上は「若謂吾滅度非吾弟子」
左上は「若謂吾不滅度亦非吾弟子」

もし われ滅度といわば わが弟子にあらず 
もし われ不滅度といわば またわが弟子にあらず

もし、私が死んだと思うなら弟子ではない。死んだというのは間違いである。私が説いた45年間の教えは残る。その教えを継いでいくことで、弟子たちの心の中に私は生きている。

それに対し、もし、私が死んでないというのも間違いである。誰でも最後を迎える。この世は、一切は続かない、すべてが移り変わってゆく諸行無常である。

解説を拝聴しながら、釈迦様の入滅の姿が目に焼き付く。この世は諸行無常で、すべてが移り変わっていく。ただ春の夜の夢のごとしではかないものである。



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リポート&写真/ 渡邉雄二
涅槃図/ 黄檗宗 摩耶山佛日寺

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佛日寺で、昨日「涅槃会」の読経や尺八の音がひびく 【佛日寺涅槃会Ⅰ】 [涅槃会]

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2月15日はお釈迦様の入滅の日である。それを「涅槃(ねはん)」という。35歳で悟りを開き、45年間、インド各地で教えを説き80歳で故郷への旅路で、沙羅双樹に頭を北に顔を西に向けて横たわり臨終を迎えた。
お弟子さんなど神仏、そして52衆の動物たちが横たわるお釈迦様を取り囲み嘆き悲しむ姿を描いたのが「涅槃図」(写真)である。その図を掲げ、お釈迦様の遺徳を偲ぶ法要を「涅槃会(ねはんえ)」という。

その涅槃会が、昨日12日、大阪 池田市の佛日寺で行われたので参拝した。同寺の本堂には高さ3.8m、幅3.2mもある池田市にあるものでは最大級の大きさのもので、江戸時代に佛日寺に寄贈された貴重な涅槃図。左右には紺地に金泥で文字が書かれ、他に類を見ない大変珍しいものである。

今年は、1月1日に発生した能登半島大地震の犠牲になられた方々の安寧を願い供養をこの涅槃会ともに行われた。
まず、佛日寺ならではの涅槃図に描かれているお釈迦様との関りある神仏や動物などのストーリーをひも解く「絵解き」があり、そのあと法要が営まれた。そして最後に、神社仏閣での献奏を中心に活動している上村風穴氏による「尺八献奏」が行われた。

この涅槃会は仏教の三大行事のひとつで、お釈迦様の遺徳を法要や僧侶からの口伝で理解していくことによって我々の精神性を養うのに大きな力になるはず。涅槃会に臨みいまさらながらそう思った次第である。




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池田市では最大級の涅槃図




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絵解きをする佛日寺和尚




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上村風穴氏の尺八献奏




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紅梅白梅の間から眺める佛日寺山門




リポート&写真/ 渡邉雄二

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涅槃図の絵解きに関心を示す 【涅槃会 佛日寺寄席-Ⅰ-】 [涅槃会]

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一昨日の日曜日は、春光を思わせる陽射しが窓越しにさしていた。
いつも仏画曼陀羅アートの会場でお世話になっている、大阪府池田市の佛日寺で「第二回佛日寺寄席」が開催された。

今回は、涅槃図を前に奉納落語が行われ、社会人落語家さん2人による落語会だった。落語の前に参加者の皆さんと「般若心経」2種類を唱和。一つは我われになじみのある、平安時代の以前に伝来した呉音のものと、もう一つは江戸時代隠元禅師が伝来した黄檗唐韻の般若心経を和尚の読経にあわせ唱和した。


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毎年2月15日はお釈迦様の命日(旧暦)として、全国で釈尊涅槃会が厳修される。多くの寺院ではお釈迦様の涅槃(亡くなられた)時の様子が描かれた「涅槃図」の軸が飾られ、お釈迦様の教えを今日に伝えられている事に報恩感謝する法会である。

涅槃法会なので涅槃図を前に佛日寺和尚による「絵解き」が行われた。お釈迦様が横たわる周りに集まる人や、また動物などもお釈迦様とのご縁があったものばかり。それぞれの逸話ストーリーに基づいて涅槃図が描かれている。それを解説する絵解きが行われた。


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数々あるストーリーの中でも、ちょっとユニークなものを紹介する。
写真では見えないが、右上の雲に乗っている天女を引き連れている女性が描かれている。お釈迦様の実母の摩耶夫人。お釈迦様の涅槃が近い事を悟り雲に乗って駆け付けている図である。お釈迦様が涅槃に入ったことを嘆き、なんとか助けようと長寿の薬をもってきたが間に合わず、お釈迦様は涅槃に入った。
沙羅双樹に錫杖と風呂敷のようなものが見える。これは一説によると、摩耶夫人が涅槃の間際のお釈迦様に向けて、錫杖に薬を括り付けて投げたが沙羅双樹の木に引っかかってしまい、結局間に合わなかったことを表していると言われている。
この場面については、様々な逸話があるがユニークなものを紹介する。ねずみが沙羅双樹の木に引っ掛かった薬をお釈迦様に届けようとしたら、ねずみが猫に食べられてしまったので薬がお釈迦様に届けることができなかった、という逸話である。

涅槃図によって異なるが、ねずみを食べた猫が涅槃図に描かれてあるものとそうでない図がある。佛日寺の涅槃図はしっかりと猫が描かれている。後の創作話だろうが、寺院によって解説が異なるポイントになる。逸話としてユニークなストーリーが創られている。
ちなみに摩耶夫人が投げた薬袋を投薬といい、現在の「投薬」の語源になっているということらしい。


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涅槃図の中に多くの人や動物が描かれている。それぞれにお釈迦様とご縁があったから集まっている。その縁の一端をひも解いていくと仏道も少し広がっていくような気もするが。

次回は、落語の話。

リポート&写真/ 渡邉雄二

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尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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