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伊藤先生のトークショーを楽しみに多くの人たちが集まる 【伊藤弘之米寿展覧会Ⅳ―熱いトークショー―】 [絵画]

今月13日から神戸市灘区のBBプラザ美術館で開催されている伊藤弘之先生の「米寿展覧会」に自ら毎日在廊し、来場者にできるだけ声をかけ丁寧に解説されている姿は画人の極みである。



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昨日は、悪天候にもかかわらず多くの方々が、伊藤先生の解説トークショーを楽しみに来場された。その光景を見て、一人にかける言葉も、多くの方たちの前での話も熱量は変わらない。その姿は、画説法をとく高僧の領域である。

人に話をするのは莫大なエネルギーが要る。そのエネルギーを使い、何かを伝え、何かを残そうとする強い信念が迸る。絵を通してヒトの輪が広がり、そしてつながる。さらに、白寿を迎えた折でも、同じように展覧会を開催し来場者に笑顔をむけ楽しそうに話されているのが浮かぶ。

24日(日)まで開催されているので、お時間があればお訪ねください。




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リポート&写真/ 渡邉雄二

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伊藤弘之先生、画業の集大成の米寿展覧会 13日からBBプラザ美術館で開催 [絵画]

伊藤弘之先生の米寿を記念した展覧会が神戸市灘区のBBプラザ美術館で、3月13日(水)~24日(日)まで開催される。
画家としての集大成でもある今回の展覧会には、3号から200号までの大作47作品が揃う。画業60年の中で数々の場面を、伊藤先生の想いでふくらませ幻想の世界に誘っている。

とくに伊藤先生といえば、エキゾチックなハーモニーを奏でね「回転木馬」である。その中でもチラシにある「逃げた木馬」(1797年)はロマンを感じさせる。メリーゴーランドから飛び出し飛翔する木馬に何かを投影し描き出されているようだ。メリーゴーランドなどが描かれている作品の前に立つと、木馬に乗って遥か彼方の遠い世界へいざなってくれるように思えてくる。

伊藤先生の作品は、今回の展覧会以外でも関西を中心にパブリックスペース約30カ所で鑑賞できる。チラシの裏面に記載されたそれぞれの場所を訪ね作品巡りをするのも楽しいかもしれない。



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リポート&写真/ 渡邉雄二

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自然現象の神仏と知られる風神雷神、俵屋宗達以外にも尾形光琳、酒井抱一や葛飾北斎なども描く [絵画]

先日、クロアチアの友人と京都 建仁寺を訪れた際に、友人は禅寺の風景に感銘を受けたようだ。その中でも枯山水や池泉式庭園の美しさ、そして百八畳もある天井画 双龍図の迫力には度肝を抜かれていた。彼は、幼少のころから日本武道に親しみ、日本文化に興味をもっていることから感動は計り知れなかったようだ。

さらに、彼の心を鷲掴みしたのが俵屋宗達の「風神雷神屏風図」。金地に風神と雷神が左右上部に睨み合っているかのように描かれているのはご存じのとおり。宗達の大傑作として後世に伝わっている絶品である。
宗達以外で、この「風神雷神屏風図」を描いているのが琳派の尾形光琳や酒井抱一、そして異色ではあるが葛飾北斎などがいる。光琳は、ご覧のとおりほぼ完全な俵屋宗達版の模写である。(日本美術大全集より)

先日、図書館で美術大全集のページを捲っていると「風神雷神屏風図」が目に留まった。宗達の「風神雷神」とどことなく違うことに気づき解説を見ると尾形光琳のものだと分かった。

風神雷神は二十八部衆の一体の神仏であるが、自然現象を象徴しているという親しみやすさから徐々に2神の存在だけがクローズアップされていった。そういうことから風神と雷神は民間信仰の対象として庶民に親しまれていったようだ。
とくに、菅原道真公は雷神を崇め天神信仰の礎にしたことで庶民に大きな影響を与えたといわれている。仏教というカテゴリを超えた神様として日本文化に浸透していった。

友人は、自然現象の神様として「風神雷神図」を捉えたのかもしれない。彼は、クロアチアにある自身の道場には神棚が祀られている。彼は、神道の一員としてこよなく武道を愛しヨーロッパで活動をしている。日本の伝統文化や芸術に触れることにより日本への敬愛がさらに深まっていく。



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俵屋宗達作の「風神雷神屏風図」(国宝) 建仁寺所蔵 京都国立博物館寄託




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尾形光琳作の「風神雷神屏風図」 東京国立博物館所蔵





リポート&写真/ 渡邉雄二
写真資料/ 建仁寺・日本美術全集(学研)

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伊藤弘之絵画の真骨頂「カルーセル」の魅力 [絵画]

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半世紀以上前の遊園地の華といえば、なんと言っても「メリーゴーランド」。回転木馬といった方が馴染みがよいかもしれない。子どもの頃に空き地に移動遊園地ができ、その中には必ずメリーゴーランドがあったのを記憶している。鼻たれ小僧には似合わない遊具で過去このかたメリーゴーランドに乗ったことがない。

メリーゴーランドが私の馴染になったのは、伊藤弘之先生の絵の中で表現されている様々な幻想的なメリーゴーランドを見てからである。それはメリーゴーランドというようは「カルーセル」という名称やイメージで描かれている。カルーセルから飛び出した木馬たちが飛翔する姿が映し出されている。

むかし、回転木馬という遊具だったのが、時代の流れや親しみやすいことからメリーゴーランドと呼ばれるように。このメリーゴーランドはフランスが発祥で、ヨーロッパを舞台にする映画にはよく登場していた。フランス生まれということからフランス語の「カルーセル」と呼ばれことも多くなった。

日本に初めてお目見えしたのが、大阪で行われた「第5回内国勧業博覧会」ということらしい。常設されたのが1918年に浅草の娯楽施設「木馬館」で、日本の最古のものといわれていたのが、3年前に閉館したとしまえんにあったカルーセル「エルドラド」である。
現在、人気のカルーセルといえば、皆さんご存じのとおり東京ディズニーランド「キャッセルカルーセル」やディズニーシーの「キャラバンカルーセル」などがある。

いまの遊園地にある遊具の人気は絶叫マシーンのようだが、オールドファンやファミリー層にはメリーゴーランドは無くてはならない存在である。木馬に座りゆるりと回る (merry go around 楽しく回る) 、その風景は郷愁を誘う。古き良き時代の遊び文化の象徴のように思えてくる。


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2020年に閉園されたとしまえんの、日本最古のカルーセル




リポート/ 渡邉雄二
作品/ 伊藤弘之
最後の写真/ 3年前に閉園になったとしまえのメリーゴーランドのフリー写真

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布袋唐子嬉戯図に、おもわず「もらい笑み」! 「真言宗智山派 智積院」 [絵画]

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このたびの智積院参拝で、やはり「この画」の前に立ち止まりしばし眺め写真を撮った。
いろんな画を見る機会があるなかで、私にはこの画が最高ランクの一枚である。
智積院の講堂の正面にある使者の間に飾られてある「布袋唐子嬉戯図」が、その画。真言宗の画僧である月樵(げっしょう)道人が大正の初めに描かれたもので、布袋さんの振りまく笑顔に童子たちも可愛らしく笑っている。

この画を見るたびに自然な笑顔や笑声が乏しい日常を思う。道人の、布袋さんを通し子どもたちへの眼差しが伝わってくる。今回も、この画からおもわず「もらい笑み」した。


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リポート&写真/ 渡邉雄二

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ティッシュペーパー1枚で千体を描く [絵画]

「紙こより画」ってご存じだろうか。
昨日、あるところでこの紙こより画家という中田伸吾さんという方と出会った。いままで聞いたことのない分野の絵画であるが、日本画として作家活動している。
筆の替わりにティッシュペーパーの先をこよりにして描く。筆では出せない柔らかな線が生まれる。思うようにならない線、意志に反する線が絵を作っていく。

数年前、中田さんはティッシュペーパー1枚で蓮華の子1000体に挑戦した。あのティッシュペーパーで、しかも1枚のみで1000体を描くのはどうみても不可能と思われる。しかしである、中田さんはそれを2時間半で描き上げたという。人間の力では到底成し遂げられないと思われることだった。

「私も不可能だと思いました。畳一畳ほどある大きな和紙に1枚のティッシュに念を込め、どうか、千体描かせてください」と言葉に出し紙に向かったという。
ところが、200体描いたところで、もう、これ以上は限界だと思ったそうだが、「どうか千体描かせてください」と再度念じた。それが通じたのか、不思議とこよりの先がピンとたつようになり動いていったという。
千体描くのに要した時間が2時間半、そして蓮華にピンクの色を入れる(筆を使用)のに2時間。5時間内で完成したことにも驚きである。

この絵は「天に奏でる蓮華の子・千」というタイトルがつけられている。蓮の花に乗った童子たちが清く、汚れのない心で、天に向かい奏でる姿ある。
阪神大震災への祈りと、亡き奥様への感謝をこめて描いた一枚の紙こより画である。


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リポート&写真/ 渡邉雄二

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