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世界最高の仕事着に魅了される。 [エリザベス女王]

とにかくエリザベス女王のファッションは目を惹く。写真でしか観たことがないが、それはそれはエレガントである。
数年前から装いが少し変わってきているという。「より主張の強い装いを選ばれ、より大胆な配色を好み、華やかで明るい色を中心に身につけるようになったことで、一段と引き立って見えるようになったようです」と評したのは、女王の専属ファッションアドバイザーを務めるアンジェラー・ケリー氏。

女王ファッションのシンボル的な存在ともいえるファッションアイテムは、衣装はもちろんだが、帽子、バック、靴、アクセサリーなどがある。その中でも帽子は特異な存在でる。観ていると、基本的には洋服の色と同系色のカラーリングが多いようにみえる。

帽子はトップのクラウンと縁のブルムから成り立っている。歳をとるとどうしても顔の輪郭の線がシャープではなくなるので、帽子もそれにあわせてふっくらしたものを選びがちになる。
クラウンが丸くなったりするものだが、女王はそんな通説をものともせずにしっかり被りこなしておられる。
小柄にも関わらずクラウンの高さといい、ブレムの大きさといい、お顔や肩幅、そして洋服とのバランスが絶妙にとれている。このトータルバランスが女王の女王たる着こなしの所以である。これが世界から絶賛される最大の要因なのだろう。

形をみていくと、とくにクラウンは、ゆがんだ平行四辺形だったり、逆台形だったり。そのクラウンの形にあわせブレムが上がったり下がったり、またそのエッジが上に向きお顔がよく見えるようにもなっている。その全体のバランスが見事なシルエットになっている。
そしてクラウンに巻く帯布にリボン飾りがクラウンと一帯になっているものもあり、また独特の飾り物が帽子のグレードをさらにアップさせている。

女王ファッションには厳密なルールが存在するようだ。英国の伝統的な服飾ルールをを守りながら現代的な雰囲気を随所に取り入れたファッションが主流になっているようだ。洋服の丈やボタン、アクセサリーなど。ハンドバックの紐の長さはほぼ決まっている。袖に掛からないように配慮された長さだ。そして靴のヒールは2インチ(約5㎝)。などなど細かいルールの中で最高の女王ファッションを全世界に披ろうされているわけである。

お出かけの目的や場所、そして会う人たちにあわせて衣装の選択がされている。そのコーディネートは専属のファッションアドバイザーの意見なども反映されているだろうが、女王がご自身の役割を心底理解されているからこそ、斬新な女王ファッションが生まれたのだろう。

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写真の出典/http://www.gettyimages.co.jp
British Royal Family site
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