SSブログ
美術展 ブログトップ

魅力満載の 京博の「雪舟伝説」 [美術展]

IMG_8741+.jpg



昨日、「雪舟伝説」を観に京都国立博物館へ行ってきた。
過去、何かの折に国宝の雪舟作品は観たことがあり衝撃を受けたことがある。その中でも、仏画を楽しむものとして「慧可断臂図」は目に焼き付いている作品である。

今回の京都国立博物館の「雪舟伝説」の展覧会では、雪舟が日本の美術史上に大きな影響を与えたことの功績を伝える特別展になっていた。まさに「雪舟伝説―『画聖(カリスマ)』の誕生―」と名打ってのものだった。

第1章から第7章までにわけられ、第1章「雪舟精髄」と題し国宝6点と重文3点が掛けられ、そして第2章が雪舟真筆や伝雪舟筆など9点が掛けられてあった。第3章からは、雪舟に倣い影響を受けた、安土桃山時代から江戸時代にかけて活躍した絵師たちが、雪舟の絵を模倣し、雪舟の絵を写し技量を高めたという作品約70点が並んでいた。

その中でも、大好きな長谷川等伯の屏風絵「竹林七賢図屏風」は、雪舟が得意とする太く直線的な筆線でかたどった人物など雪舟の影響だといわれている。雪舟の「山水図」の他に、長谷川等伯や雲谷等益などが模倣した「山水図」も展示されていた。
その他にも狩野探幽や山雪、安信や常信など狩野派の多くの絵師の、雪舟に影響されたという作品が数多く並んでいた。

最後の第7章では、伊藤若冲の「普賢菩薩」、そして山口雪渓の「三十三観音図」や強烈な迫力を示していた「十六羅漢」など仏画、道釈画などの作品がめじろ押しだった。改めて、この企画ができたのは国立博物館のなせる業としか言いようがない、素晴らしい「雪舟伝説」であった。



IMG_8746+.jpg



IMG_8752+.jpg



IMG_8772+.jpg




リポート&写真/ 渡邉雄二

#京都 #京都国立博物館 #雪舟伝説 #雪舟 #日本の美術史上に影響 #水墨画 #国宝6点

#尾道 #尾道観光 #尾道千光寺 #尾道観光大使 #仏画曼荼羅アート #佛日寺 #福泉寺 #法楽寺 #渡邉雄二 #ライブインテリジェンスアカデミー

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

伊藤弘之先生の米寿展覧会はじまる 回転木馬が翔けるエキゾチックな世界を堪能 【伊藤弘之米寿展Ⅱ―独立展受賞作品―】 [美術展]

IMG_8074.jpg

BBプラザ美術館玄関




洋画家 伊藤弘之先生の米寿展覧会が、BBプラザ美術館で13日からはじまった。一昨日、展覧会会場で50点近い大小さまざまな作品を堪能した。

場所は、阪神岩屋駅から徒歩2分、JR灘駅から徒歩5分の場所でBBプラザビルの2F。山手には原田の森ギャラリーや横尾忠則現代美術館があり、南には兵庫県立美術館がある。この一帯を神戸の美術回廊として新しい街が形成されつつある。

このたびの伊藤先生の米寿展覧会は六十数年の画業集大成として開催されている。広い展覧会場に100号から200号のサイズを中心に迫力のある作品が並び、見る人を楽しませている。今回は、この米寿展を何回かにわけシリーズで紹介しようと思っている。

第一回は、伊藤先生の独立展での受賞作品の一部を紹介する。1979年の「逃げた木馬」が独立展 藤岡一賞を受賞、そして1981年に「微風」が野口弥太郎賞、翌年には「慈光遊歩」が児島善三郎賞を受賞と続いた。さらに、1993年、94年の独立展の独立賞を連続して受賞。すべてが伊藤絵画の真骨頂である「メリーゴーランド(回転木馬)」で、エキゾチックな世界観のなかで男のロマンが描かれている。その幻想的な宇宙観が見る人の心を捉える。

木馬であるが、生きた馬のように何かを求め翔ける姿は実に美しい。見ごたえある展覧会なので、お時間がある方は足をお運びください。入場無料!
※20日の14時からは伊藤先生の作品解説トークが予定されています。



IMG_8075.jpg

美術館のエンタランス




IMG_8090.jpg

1979年 逃げた木馬 「独立展 藤岡一賞」受賞作品




IMG_8089.jpg

1981年 微風 「独立展 野口弥太郎賞」受賞作品




IMG_8091.jpg

1982年 慈光遊歩 「独立展 児島善三郎賞」受賞作品




IMG_8128.jpg

1993年 黊(ケイ) 「独立展 独立賞」受賞作品




IMG_8164.jpg

1994年 綯(トウ) 「第60回独立展 独立賞」受賞作品




リポート&写真/ 渡邉雄二

#伊藤弘之 #洋画家 #米寿展覧会 #BBプラザ美術館 #神戸市灘区 #美術廻廊 #独立展 #独立賞受賞作品 #メリーゴーランド

#尾道 #尾道観光 #尾道千光寺 #尾道観光大使 #仏画曼荼羅アート #佛日寺 #福泉寺 #法楽寺 #渡邉雄二 #ライブインテリジェンスアカデミー

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

海北友松の押絵貼屏風にみる禅僧の姿 【福田美術館「ゼロからわかる江戸絵画」より】 [美術展]

海北友松(かいほうゆうしょう)の絵を初めて観たのは、数十年前になるが、臨済宗の大本山建仁寺の襖絵の龍である。その時、襖に描かれている龍を観ての衝撃は今でも覚えている。その絵が写真の雲龍図。それをキッカケに龍に関心をもつようになった。と同時に、海北友松をはじめとする江戸時代に活躍した絵師やその絵に魅かれた。


離襖絵2+.jpg




さて、先日来よりシリーズで掲載している福田美術館で開催されている「ゼロからわかる江戸絵画」の中から、今回は、安土桃山時代の後期から江戸時代にかけ活躍した、私の好きな「海北友松」の押絵貼屏風を紹介する。
解説は、美術館の画の横に置かれている解説をそのまま転載。分かりやすい解説文なのでそうさせてもっている。六曲一双の左隻と右隻の文人画と賛の押絵貼屏風である。一枚一枚は詳しく分からないが、達磨や僧侶の姿を描いている。



IMG_6003+.jpgIMG_6002+.jpg

海北友松画 玉室宗珀ほか 賛 禅宗祖師・散聖図押絵貼屏風




IMG_6016+.jpgIMG_6015+.jpg



IMG_6014+.jpgIMG_6013+.jpg



IMG_6012+.jpgIMG_6011+.jpg



IMG_6010+.jpgIMG_6009+.jpg



IMG_6008+.jpgIMG_6007+.jpg



IMG_6006+.jpgIMG_6005+.jpg

名だたる禅僧大集合


禅宗を開いた達磨や出家した僧侶の姿を描いた作品。薄い墨で形をとった岩や人物の衣などに鋭く勢いのある筆遣いで濃い墨の線を足すことで、絵の動きとアクセントを与えています。友松の描く人物は衣の中に風が入って膨らんだように見え、「袋人物」とも言われます。各図の上には10人の禅僧による漢詩が書かれている。



リポート&写真/ 渡邉雄二
作品/ 福田美術館「ゼロからわかる江戸絵画」より

#福田美術館 #京都嵐山 #ゼロからわかる江戸絵画 #海北友松 #絵師 #押絵貼屏風 #文人画 #名だたる禅僧の漢詩

#尾道 #尾道観光 #尾道千光寺 #尾道観光大使 #仏画曼荼羅アート #佛日寺 #福泉寺 #法楽寺 #渡邉雄二 #ライブインテリジェンスアカデミー

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

長沢芦雪の5作品 Ⅰ  読んでみたくなる分かりやすい解説  福田美術館「ゼロからわかる江戸絵画」より [美術展]

福田美術館でいま開催されている「ゼロからわかる江戸絵画」の中から円山応挙に続いて、第二弾として「長沢芦雪」の5作品と絵に添えてある解説をそのまま書き取り転載させていただく。解説文がとても分かりやすいのでそうさせていただいている。



IMG_5967.jpg

大黒天図 天明6~7年

畳1畳分の画面いっぱいに描かれた大黒天

この作品はおよそ50年前から行方不明でしたが、昨年再発見されました。正面を向く大黒天の福々しい表情に加え、打出の小槌・鏡餅・多産の鼠などおめでたいものを多く描き込んでいることから、商売繁盛、子孫繁栄の祈りを捧げる絵として揮毫したものと思われます。




IMG_5942.jpg

薬玉図 1788年 邪気を祓い寿命を延ばす

端午の節句に飾る「薬玉」を描いた作品。赤い花びらの躑躅と共に、細長い葉を束ねて吊るしています。根元に赤い玉状のものが4つありますが、これらは匂袋でしょうか。筆の先と根元に違う濃さの墨を付けて描く「付け立て」の技法が用いられています。芦雪35歳の時の作品。




IMG_5945.jpg

親子犬図 18世紀 芦雪が好きになり横座り

見事な花を咲かせる藤の下でくつろぐ母犬と仔犬たち。刷毛を使って描いた毛はその質感までもうまく表現されています。頸と脚先だけが白く、横座りしている犬は、他の芦雪作品にもたびたび登場するため、芦雪のお気に入りだったようです。




IMG_5936.jpg

岩上猿図 18世紀 視線の先には何がいる?

突き出た岩に座る猿。画面の外の何かが気になっているようです。赤い躑躅が咲いていることから、季節は初夏でしょうか。まだ生え変わる前のふわふわした冬毛の質感を見事に表現しています。芦雪30代初めの作品。




IMG_5939.jpg

鐘馗図 18世紀 京都では屋根の上にいはります

中国の官服を纏い、こちらをにらみ付ける男は、中国の神である鐘馗。日本では病気や災難を取り除くとともに、学業成就にも利益があるとされ、幟や絵画などに描かれてきました。素早く筆を走らせると起こる滲みや擦れを利用して、服の皺を描くことで鐘馗の動きを表現しています。




写真/ 渡邉雄二
絵画/ 福田美術館「ゼロからわかる江戸絵画」
解説/ 福田美術館「ゼロからわかる江戸絵画」の解説文

#京都嵐山 #福田美術館 #ゼロからわかる江戸絵画 #長沢芦雪 #分かりやすい解説 #長沢芦雪6点

#尾道 #尾道観光 #尾道千光寺 #尾道観光大使 #仏画曼荼羅アート #佛日寺 #福泉寺 #法楽寺 #渡邉雄二 #ライブインテリジェンスアカデミー

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

Nobbyちゃんが、出身の西宮で「Nobby ART EXHIBIYION」を開催、12日まで ユニークで可愛らしい「Nobby」が世界の空を翔ける [美術展]

ユニークで可愛らしいキャラクター「Nobby」のイラストレーションを展開するNobbyちゃん。雑誌や書籍、広告をメインとする媒体でイラスト・デザイン、漫画などを手がけるイラストレーターさん。大手酒造メーカーとのコラボで商品広告のキャラクターとしても起用されている。また、自らを投影した少女キャラクターで漫画やアニメにもチャレンジしている。

そのNobbyちゃんが、出身の西宮のWOELD TIMES(西宮市神楽町8-18-101)で「Nobby ART EXHIBIYION」を12日(日)まで開催している。初めての個展が西宮で、今回で2回目。地元のエネルギーをもらいながら東京でも積極的に個展を展開していきたいとのこと。
(Nobbyちゃんは平日の午後から、今週末は終日在廊している)

今回の個展では、イラストレーションの他にNobbyちゃんキャラクター人形も展示。「my little girl」と名付けイラストと併せ発信している。
今回の個展を機に、東京はもちろんであるが、このNobbyは世界の空をも翔けめぐるキャラクターになってくれるはずである。楽しみである。



IMG_5900.jpg

2枚あわせ「あ・うん」というタイトルがついていた。金剛力士ではないだろうが、新しい星からやってきた獅子のよう見える



IMG_5898.jpg

My little girl たちが周りらあ・うんの獅子を支えている



IMG_5896.jpg



IMG_5897.jpg



IMG_5906.jpg




リポート&写真/ 渡邉雄二

#Nobby #Nobbyちゃん # Nobby ART EXHIBIYION #西宮 # WOELD TIMES #イラストレーション #mylittlegirl

#尾道 #尾道観光 #尾道千光寺 #尾道観光大使 #仏画曼荼羅アート #佛日寺 #福泉寺 #法楽寺 #渡邉雄二 #ライブインテリジェンスアカデミー

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

伊藤弘之の「私の視点」シリーズ8が芦屋で始まる。 [美術展]

IMG_0932.jpg


伊藤弘之先生の「私の視点8」が芦屋市のギャラリーPawで昨日から始まった。
この「私の視点」シリーズは2021年10月からスタートし今回で8回目。このシリーズ以外に個展なども開催される中でエネルギッシュに続けられている。

日常は、アトリエで絵を描き続け、展覧会を開催するために精力的に動いている。すでに視点シリーズや個展など5つの展覧会は決まっているという。八十代半ばを過ぎて、このエネルギーは 大河の如し。“絵描き人生” を謳歌されている。

視点シリーズ8は、芦屋市精道町2-15 ギャラリーPaw で19日(日)まで行われている。
伊藤先生は、18、19日の週末は在廊しておられるので、ぜひ来場をお待ちしております。


IMG_0915.jpg


IMG_0927.jpg


IMG_0930.jpg


IMG_0912.jpg


IMG_0914.jpg


リポート&写真/ 渡邉雄二

#伊藤弘之 #洋画家 #西宮市民文化賞 #私の視点 #絵描き人生謳歌 #エネルギー大河の如し #ギャラリーPaw #芦屋市精道町

#尾道 #尾道観光 #尾道千光寺 #尾道文化紀行 #尾道観光大志 #仏画曼荼羅アート #佛日寺 #福泉寺 #渡邉雄二 #心と体のなごみブログ #ライブインテリジェンスアカデミー

尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

ザ・シンフォニーホールを会場に比類なき奇妙な絵画展 [美術展]

IMG_0884.jpg


昨日、いままでに観たことがない絵画展にいった。
場所が「大阪ザ・シンフォニーホール」。クラシック音楽の殿堂といわれているところでの、一日のみの絵画展。しかも千数百人が入る大ホールが会場である。その舞台に「BLACKUT/WHITEOUT」といわれる絵画18点が並んでいるだけ。舞台に上がって観るのもよし、観客席の最後尾から臨むのもよし。様々な観方を楽しめる比類なき奇妙な演出に度肝を抜かれた。ライトは舞台上のみで、観客席は闇に包まれていた。

美術家・山口和也氏の「絵画というリサイタル」である。 このリサイタルは“生きる鼓動を奏でた絵画” という表現がなされていた。「歩く音」、「激しく響く鼓動の音」がホールに響きわたる。18点の小さな絵が、その鼓動音を奏でているようだった。


IMG_0888.jpg


IMG_0890.jpg


IMG_0905.jpg


リポート&写真/ 渡邉雄二

#山口和也 #美術家 #呼吸 #鼓動 #18枚の痕跡 #比類なき絵画展 #奇妙な絵画展 #大阪ザ・シンフォニーホール #絵画というリサイタル #一日だけの絵画展

#尾道 #尾道観光 #尾道千光寺 #尾道文化紀行 #尾道観光大志 #仏画曼荼羅アート #佛日寺 #福泉寺 #渡邉雄二 #心と体のなごみブログ #ライブインテリジェンスアカデミー

尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー
美術展 ブログトップ