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夏の茂り 第二小節 「花で人の心が生かされる」【袋中菴幻の花 写真集】 [袋中菴「幻の花」]

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「袋中菴 幻の花」シリーズで夏の茂りの第二小節では “迎え花”、“便り花”、“神に捧げる花”などを紹介する。
ここに記載している写真や解説文は、「幻の花写真集」でまとめられたものを参照し掲載していることをあらかじめご了承いただきお読みください。

日本の暮らしに根付く「おもてなし」は、日本文化から生まれた独特のお迎えのマナーとして伝わっている。お客様をお迎えする表現方法は言葉以外にもいくつかある。そのひとつが「花」である。季節の花や、花を入れる花器、そして花や花器の色彩で迎えることにより、迎える人の人柄が出て楽しい。そんな細やかなお迎えが「日本文化の原点」のような気がする。

一生に何度も会えないかもしれない、と思うと人を迎える気持ちが改まる。この一瞬のときを迎えるために装う花がある。
また、何気のない日常のなかに華を一輪置くことで、心に物質以外の別の感情が生まれてくるから不思議だ。手紙を入れておく文箱の横に花が一輪添えられていると、なかの手紙の内容が偲ばれる。まさに偲ぶ花になる。

花も命あるもの。言葉はないが美しい形や色、そして香がある。それを生かすのは人であるが、花によって人の心が生かされていることを忘れてはなるまい。


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百合流し帯 白い百合の流し帯で涼感を視覚的に表現された待合の花

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桜桃に可愛らしいがく紫陽花の可憐さが漂う

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一期一会と思いながら人を迎える。その一瞬の花として装う

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何気ない日常に一輪添えると形からでは見えないものが浮かぶ

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花と花がつなぎあって花を咲かす。人もそうでありたい

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もうすぐ葵まつり。ひそかに神に捧げる葵


リポート&写真/ 渡邉雄二 写真/ 写真集複写し転載 参照・転載/ 「袋中菴 幻の花」写真集

尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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