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絵を通じて “生きる執念” を伝える 【画業60年の歩み<伊藤弘之>】 [文化芸術]

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85歳にして活動の領域を広げている方がいる。西宮市在住の洋画家・伊藤弘之先生。伊藤先生は独立美術協会会員で、天高く翔けるメリーゴーランドやカルーセル(回転木馬)をモチーフに、幻想的な空間を描く画家として知られている。
自宅をアトリエに精力的に制作活動しながら長年芸大で後進の指導にあたってこられた。また、自らが運営する西宮現代美術研究会で指導、絵画の楽しさや豊かな芸術文化の発展に貢献されてきた。

その長年の功績が認められ、最近では令和元年度の西宮市民文化賞を受賞された。それ以来、さらに画家としての領域がひろがり意欲的に活動を続けておられる。市民文化賞の受賞記念として、昨春、「カルーセルを主体とする、画業60年の歩み」と題して大作を含む90点が年代別に展示された展覧会が開催された。
また、昨年には世界遺産登録を目指す「鳴門の渦潮」の機運を高める、鳴門の渦潮に翔ける渾身のカルーセル3点(一枚は横2.59m、縦1.93m)が県民局(洲本総合庁舎内)に寄贈され話題を呼んだ。

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             西宮市民文化賞を受賞記念の展覧会

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          寄贈された鳴門の渦潮に翔ける渾身のカルーセル3点

今年に入り、いままでの活動の功績が称えられ「紺綬褒章」を受賞された。また、兵庫県の芸術文化の振興に寄与したということで知事より感謝状が贈られた。画業60年の長きにわたる活動は止まらない。これからも命が続く限り「カルーセル」を描き続けるという。絵に対する深い執念が伝わってくる。

今月末から西宮現代美術研究会展が8月30日から9月4日まで西宮市立北口ギャラリー第3展示室で行われる。そのあと私の視点シリーズが続く。研究会展と同じく西宮市立北口ギャラリー第3展示室で「私の視点5」が9月13日から18日まで開催される。

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リポート&写真/ 渡邉雄二

尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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