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11月1日~3日まで、尾道ベッチャー祭り!! 最終日はお囃子と子どもたちの泣き叫ぶ声が響く [尾道・文化紀行]

秋を彩る風物詩といえば、秋祭り。日本のそこ彼しこで行われる伝統行事のひとつ。全国津々浦々で地域色豊かな祭りが行われている国は世界広しといえども日本くらいである。それだけ、日本は伝統と風習や慣習を重んじているからであろう。日本を育んできた文化の結晶が祭りである。


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その祭りの中でも奇祭として200年以上続いているのが尾道の「ベッチャー祭り」。1800年の初頭に尾道で疫病が流行り、各寺社が病魔退散のお祓いを行った。吉備津彦神社(尾道市東土堂町)でも祭事が行われ、その修祓の日、獅子頭とベタ(武悪)・ソバ(大蛇)・ショーキ(天狗)という3面の鬼神が、神輿の先導を行ったことが始まりといわれている。
3鬼神の中でも一番格式が高い「ベタ」は、平べったい顔をしていることから「べちゃー(方言で平べったいことを表現する言葉)」が変化して「ベタ」と呼ばれ、このお祭りの名前の由来になったとされている。
ベッチャー祭は、尾道市民俗文化財に指定されている奇祭で、毎年11月1日・2日・3日に行われ、今年もコロナ禍でも感染予防対策をしながらいつもの祭りを執り行うことに。初日は神輿の宮出、獅子の巡行。2日目は大祭「新型コロナウィルス鎮静祈願祭」が行われ、荘重典雅の神楽舞である「浦安の舞」と、お囃子や神輿太鼓を現代風にアレンジした「べッチャー太鼓」が奉納される。
そして最終日は、祭りのクライマックスであるベタ・ソバ・ショーキと獅子が神輿とともに市の中心街を練り歩く。3鬼神が子どもを見つけると追い回し、竹の先を細かく割った「ささら」や「祝棒」で頭をたたいたり、体を突いたりする。子どもたちの泣き叫ぶ声とお囃子の音が響きわたる。「ささら」でたたかれると頭が良くなり、「祝棒」で突かれると子宝に恵まれ、1年間の無病息災が約束されるという。
そして神輿が宮入りをして3日間の祭りの幕が下りる。


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ベッチャー祭りが終わり、山々が紅葉し冬支度をする季節に移ろいでいく。

リポート/ 渡邉雄二 参照資料/ ベッチャー祭りHPを参照 写真/ 「おのみちや」ベッチャー祭り画像を転用

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