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法隆寺「五重塔」の初層に涅槃の姿 【奈良の古刹をめぐる-法隆寺Ⅷ「五重塔」-】 [奈良の古刹めぐり]

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図鑑の写真をみて、そして実物をみる。さらにまた図鑑をながめる。
残念ながら実物は思うようにみることはできない。国宝クラスの文化財は一般公開しているとしても厳重な対策が講じられている。実物をじっくりみるなら国立博物館等で行われている寺院の冠展か国宝展で、ということなろう。

法隆寺の金堂内陣もそうであるが、五重塔も四方向から初層をのぞき込むことはできるが、目の前が金網で覆われ内陣がはっきりみえない。詳細は図鑑に頼るしかない。

五重塔は600年代の飛鳥時代に創建され、総高が34m弱で西院伽藍の金堂に並び法隆寺のシンボルである。初層の四面には塑土で須弥山や須弥壇を造り、塑土で造られた仏像を配している。いわゆる仏浄土や仏伝の一場面をあらわす塑壁(土で造られている空間)である。中国の六朝時代の名残なのであろう。

五重塔の四方のなかで、我々でもわかる場面としては北面の塑壁である。釈迦の死にのぞんで弟子たちが嘆き悲しむ涅槃像土(写真)が多数並んでいる。四つの場面は釈迦が説く大乗仏教を具体的に表した代表的な四場面といわれている。
五重塔の完成を機に、法隆寺ゆかりの聖徳太子を日本の釈迦として崇める太子信仰の具現化の前兆だった。

実際に観て理解するのは容易ではないが、図鑑による写真や解説でほんの少し仏教への興味が膨らむ。仏教を通し日本の歴史を学んでいるようだ。



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北面の塑壁 (涅槃塑像)



リポート&写真/ 渡邉雄二
写真(北面)/ 名宝日本の美術「法隆寺」(小学館)より
参考書籍/ 名宝日本の美術「法隆寺」(小学館)

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