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神さんがあと押しする落語家「桂 福丸」。文化想造塾【未来名匠図鑑】 [文化想造塾]

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文化想造塾では数ヶ月前から「逸品殿堂」というテーマで、手造りで逸品モノをつくる"人やモノ"を紹介するコーナーを始めた。

それに続いて新しいコーナーが始まる。「未来名匠図鑑」という。この情報コーナーは、近い未来に活躍が期待できる、オモロ~e 人を紹介するコーナー。
その第一弾で紹介するのが落語家の「桂 福丸」さん。

みなさん、桂 福丸って知ってますか。"うんうん"といってくれる人は少ないとちゃうかな。先日、ある落語会で福丸さんの落語を聞く機会があった。名前は知っていたものの落語を聞くのは初めてやし、顔も初めてだった。

童顔で、いいとことのボンにみえる。落語家の風貌とはいささか違う雰囲気をもつ。しかし、しゃべりだすと声はでかい。よく通る声を持っている。落語に入る前の枕噺が意外と面白い。実際の落語もうまい。なによりも、お客さんを気遣う気持ちが随所に出ている。楽しみな落語家さん、と思えた。

4月に33歳になったばかり。平成19年29歳で、桂福団冶師匠に弟子入り。弟子入りは遅いが、子供のときからなんでもいいから舞台に立つ仕事をしたいと思っていたらしい。しかし彼が進んだ中学は、進学校では名門中の名門、灘中学校。そして灘高。大学は京都大学法学部。

将来は法律に携わる仕事を、とだれもが期待していた、という。しかし、大学2年のときに、"法律は私には向いてない"と思い決心した進んだ道が、舞台を夢見てバイト生活だった、と福丸さん振り返る。

子供のときから自立心が旺盛な子供だったようである。師匠に入門したときに師匠から「君が落語家として生きていくことに意味がある」と。「周りの人に影響を与える落語家を目指すんやで~」。そして何よりも嬉しかったのは「君は自分の思う通りにやりなさい」って言ってくれた師匠の言葉らしい。

先輩の落語家さんに誘われ、また一門会、自分で企画した落語会等々で奮闘している中、欠かさないのが稽古、そしてジョギング、神棚へのお供え、というのが日課らしい。古典芸能に携わっている方たちは神さんを大事にしている。

福丸さんは、この若さで四国八十八箇所、熊野巡礼は済ませている。とにかく社寺には目がないそうである。お伊勢さんも良かったが、しびれたのは奈良の大神神社という。山を御神体にする大神神社は、私も今年の2月に落語会したときにちょこちょこ伺った神社である。

歳は親子のほどの差がある。が、話を聞いていると共感していく。神社めぐりは古臭い行為かも知れないが、彼のこれからの落語家人生の大きな大きなバックボーンになるような気がした。がんばれ! 桂 福丸。

桂 福丸さんの落語会予定
■春撰組【福丸編】6月29日(水) 天満天神繁盛亭 18:30開演 前売2,000円
■桂 福団冶一門会 7月1日(金) 天満天神繁盛亭 18:30開演 前売2,500円
■かつらふくまる研鑽会 8月2日(火) 常盤漢方薬局ビル5F(天満橋) 開演19:00 1,300円 予約090-2047-3754

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