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「ODAモデル」が、さらに進化する。東大阪のゴルフパターづくり名人。文化想造塾【逸品殿堂」シリーズⅤ [文化想造塾【逸品殿堂】]

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今回の【逸品殿堂】に登場するのは、東大阪の町工場で造られているゴルフクラブの「パター」。

ゴルファーの多くはドライバーやアイアンにこだわっても、意外にもパターには無頓着だ。しかし、プレー後は"あの3パットがなければ"、"あの10㎝が入っていれば"というのをよく耳にする。
グリーン上でのパッティング勝負にはパターの良し悪しが結果を左右することもしばしば。

そこで、20年くらい前から、世界一のパターづくりを目指している職人さんが東大阪いる、ということで訪ねた。その人が小田武彦さん(68歳)。東大阪の町工場、布施製作所の社長さんである。小田さんは精密機械メーカーのサラリーマン生活を送ったあと、43年に独立創業。金型や冶具設計製作などを手がけている。

その小田さんとゴルフの出会いは、20数年前にゴルフメーカーから、パターを造ってもらえないか、というのがきっかけである。メーカーが求めたものは、通常の金型に鉄を流し込んで造るものではなく、新しい製造方法はないかということで、小田さんに白羽の矢がたった。

通常のものは、フェースの部分とネックは溶接で接合している。そこで、小田さんが息子さんたちを巻き込んで考えたのが、ネック部分までのサイズの軟鉄の一塊を機械で削り出す一体成型のモノである。だから曲げ加工は一切していない、という削り出しパターを造った。

それが評判を呼び、多くのゴルフメーカーからパター製作の依頼が増えていった。その削り出したパターに名前がついた。「ODAモデル」と。それがプロやトップアマチュアの選手たちに評判を呼ぶことに。そのお陰で、多くのアスリートと出会った。自宅の壁には所狭しと有名人との写真が飾られている。
ジャンボ尾崎プロ、王貞治さん、有名なプロゴルファー、元プロ野球選手や関取などなど多種多彩な人たちと「ODAモデル」を通して交友関係が広がっていった。

最近、開発したのがこれだ、という自信の逸品を見せてくれた。それは、いままで見たことのないパターであった。ヘッドからシャフトが真っ直ぐ伸びている。シャフトを持って上から見ると、ヘッドの上から下までが丸見えになっている。「見やすい」。この一言につきる。見えることによってパッティング時にバランスが取りやすい。いまこれを試している段階だという。

プロの人たちが、この東大阪の町工場に顔を出す。小田さんが言うには、パットの調子が悪くなるとよく来るみたい。自宅の3階がパターを試すパッティング練習場になっている。道具もさることながら、小田さんとのゴルフ談義を復調のきっかけにしよう、という狙いもあるとか。

小田さんは、常に挑戦の人である。そんな印象をうけた。できない、ということを言わない人である。いままでの経験と、新しさを考えて前に進んでいく。オンリーワンを目指してチャレンジがつづく。それも世界へ!

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写真 向かって右から42,000円 36,000円 一つ置いて100,000~120,000円(フェースなど24K) 28,000円 左端が「TAKEHIKO ODAコレクション」

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左端が、最新のモデル(逸品)

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