女性芸人の芸人たる所以。 [ライブインテリジェンスアカデミー]
昨日、女性の芸人さんによる日本の話芸の鑑賞会が滋賀県のある高等学校主催で開催された。
話芸で思いつくのは「落語」であるが、他にも日本ならではの代表的なものに「講談」や「浪曲」がある。すべて一人で演じる話芸である。源流は同じかも知れないが、話し方の方法や手段が少し異なる。
ご存知のように落語は、そのときの世情や暮らし向きを会話形式でしゃべる話芸。講談は、昔の出来事や人情話を少し脚色して面白く言葉で伝えていく。浪曲は、曲師といわれる三味線に合わせ歴史上の出来事や人情話を節をつけて唸りながら聞かす手法の話芸である。
そんな古典芸能をいまにしっかり受け継いでいる女性の芸人さんがいる。上方でその代表核が落語の桂あやめさん。そして浪曲師の春野恵子さん。講談師の旭堂小二三さん。日本在住20年で異色の落語家として人気のある英語落語のダイアン吉日さんなど。この4人の芸人さんが一堂にそれぞれの話芸を披ろう。
それぞれの分野の違いなどを分かりやすく前振りで解説し本題に入る。高校生にとっては馴染みのない演芸にも関わらず、ものの見事に釘付けにしてしまった。プロの技としか言いようがない話しの展開に袖で観て鳥肌がたった。
企画させていただいた私には正直幕が上がるまで不安が渦巻いていた。時間に追われて進行するためにそれぞれのコーナーの尺が決まっている。その尺の中で、ものの見事に流れていく。摑み盛り上げオチにつなげる。芸人の芸人たる所以をみせてもらった。
高校生諸君に大満足していただいたようである。ホッと胸を撫で下ろすと共に、女性の決め細やかさと強さと度胸に驚かされた。引き続き多くの方たちに観ていただきたいので演芸として続けたいと思っている。
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