SSブログ

神戸が、パン購入額全国1位の理由。 [おやじ感想文シリーズ]

先日の神戸新聞夕刊1面トップに、神戸がパン購入額全国1位ということが紹介されていた。神戸は、パンや洋菓子の有名店が多いことから「神戸ブランド」の一つとして全国に名を轟かせている。

では、なぜ神戸が、パンや、ケーキに代表される洋菓子が発展普及したのかをひも解くと、神戸は明治時代に入り海外に開かれた港町として栄えた。明治期に神戸で開店して現在も元町商店街にある瓦せんべいで有名な「亀井堂總本店」とマロングラッセで有名な「神戸風月堂」の大手洋菓子店が発展の基盤をつくったといっても過言ではない。
そして大正時代に入って、現在の「ドンク」である藤井パンが湊川トンネルの西口にカフェをオープン。その後「ユーハイム」「フロインドリーブ」「ゴンチャロフ」など、現在の神戸の洋菓子業界の源流となる洋菓子メーカーなどが外国人により開業された。
大正末期から昭和初頭にかけて起こった喫茶店ブームに支えられて、高級洋菓子はコーヒー、紅茶などとセットで喫茶店とともに成長、在留外国人やハイカラ(当時、西洋風様式を好む)な人々に愛され阪神間に広まっていった、と言われている。
その神戸の洋菓子が全国的に広がるきっかけとなったのは、昭和20年代後半に大阪の百貨店が展開した全国各地の名産品を集めた「のれん街」や「名産街」に神戸の洋菓子メーカーが出店したことなどが大きな理由になっているようだ。

パンは、神戸に入ってきたのが洋菓子より少し早かったようだ。安土桃山時代にポルトガルから日本に伝えられ、幕末に開港した神戸は早くからパン文化が根付いた。
総務省の家計調査によると、神戸市民の1世帯あたりのパン購入額は年平均3万7399円(2012~2014年)で、食パンも同1万2404円。県庁所在地と政令市では全国一で、市民の食生活に深く浸透している、と伝えていた。

全国1位になる理由は、歴史があって、それを守ってきた人々の強い想いがあってこその証だ。それが今を支えているのだろう。

IMG_0639.JPG
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0