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不登校生の深い闇! [教育]

【教育現場】シリーズ-3


起立性調節障害。

この病気名を聞いたことのある人は、そう多くはいないだろう。小中高生の年齢で発症しやすい病気といわれている。自律神経系のアンバランスによって、しばしば思春期に発症する自律神経失調症の一種のようだ。


症状としては、朝どうしても起きれない。午前中、体がだるい。立ち眩みがする。吐き気がする。食欲がない。といったようなことになるらしい。


考えてみると神戸カレッジ・オブ・ファッションの高等部に通っていた生徒にもそういう症状が見受けられた。

私ぐらいの世代の人たちはそういう病気の認識が極めて低い。私世代の幼少期、少年期時代に、朝が起きれない!という人がいれば、即座にどやされ、こんな言葉が発せられた。

「夜更かししてるからだろう!」

「何怠けたこと言ってるのだ!」と。


一部の生徒をみて、こんなどやし発言をしたくなるが、いまはほぼ禁句である。理解不足となってしまう。生徒にとってみれば、もしこんな怒鳴りを聞かされたものなら、二度と怒鳴った人とは口をきかなくなるだろう。

生徒すれば、そんな人にいくら説明をしても絶対に理解してもらえない、と心を閉ざしてしまうのが目に見えている。


では、なぜ?そんな症状が出てしまうのだろうか。医学的にはさまざまな成因があるようだが、分かりやすい成因の中には、水分の摂取不足、心理的ストレス、例えば、学校でのストレスや家庭でのストレスが影響するようだ。またよく耳にする低血圧による成因もあげられるらしい。日常の活動量が少なくなると筋力の衰えや自律神経機能が悪くなり下半身へ過剰な血液が移動し、脳への血流が低下してそのような症状が出てくるらしい。


資料によると、10歳から16歳に多く、日本の小学生の5%、中学生の約10%にみられ男女比は 1:1.52 と報告されている。日々のリズムが5時間程度うしろにズレている事が原因で午前中に交感神経活動が活性化しない。その一方で、夜間に交感神経が活発化するため寝付きが悪くなる。つまり『朝寝坊』になりやすい。また、鼻周辺の気道のアレルギーを併発する割合が高いとする報告がある。


仮にこんな知識があったとしても、我が子や生徒の日々の生活態度をみると大人はついついイライラしがち。小言を言いたくなる。私もそんな大人で長く過ごしてきた。

が、在職していた学校で今までにない多くことを学ばせていただいた。


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