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目を惹いた、絢爛な「鼻煙壷」。大阪市立東洋陶磁美術館 [文化遺産]

大阪市立東洋陶磁美術館の片隅に目を惹くコーナーがあった。それは豪華絢爛で可愛いらしい「鼻煙壷」コーナー。日本では馴染のないもので、はじめはなんだろう?と思ったほどで、ただ小さな美しい容器に見えた。

解説文を読むと、粉状の嗅ぎタバコを入れる小さな容器。アメリカ大陸からヨーロッパへ、そして中国に伝わり清朝の王宮ではやり、中国独特の華やかな美術工芸品として人気を博したようだ。
その材質は陶器、ガラス、金属、貴石、動植物などから造られ、それに中国独特の美しい工芸細工が施されている。容器はヨーロッパの箱形容器から中国独特の密閉式容器に変容発展し生み出されたのが、これらの鼻煙壺。
ちなみに嗅ぎタバコは粉末状のタバコを鼻腔に吸い込んだりこすりつけたりして、香りと刺激を楽しむものとして一般にも広がったようである。

同美術館の2階のラウンジ1のスペースの先の一隅に「沖正一郎コレクション」として展示されている。沖正一郎氏は4年前に亡くなられているが、初代ファミリーマートの社長を務められた実業家。同氏から1200点の作品が大阪市に寄贈されものである。

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