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仏教音楽も加わり “鎮魂”と“感謝”を込め開催された「レクイエム音楽祭」 [雑感]

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新型コロナウィルス感染症により、尊い命を失われた方々に対し慰霊のための鎮魂と、命の危険を顧みず医療に献身的に携わっている方々を労い感謝を捧げる「レクイエム音楽祭」が6月12日に、池田くれはロータリークラブ(服部潤承会長<佛日寺住職>)の主催で、池田市民文化会館アゼリアホールで行われた。

このような音楽祭は今回が初めて。同クラブが各方面に声をかけ6団体の賛同で実現した。その中に、一般では見るチャンスが少ない僧侶による「声明(しょうみょう)」や「梵唄(ぼんばい)」が慰霊の鎮魂と感謝の意を込め唱えられ、会場に響きわたった。


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                      梵唄


「声明」とか「梵唄」は一般の我々には馴染がないが、分かりやすく簡単に言うなら仏典に節をつけた仏教音楽のことをいう。同音楽祭では池田市の真言宗久安寺が「声明」を、そして佛日寺が「梵唄」で出演。
声明は、真言宗に伝わるもので、今回はその中の一つである「散華(さんげ)」で仏を讃え、花を散らし供養した。古くは蓮の花びらを散らしたが、現在では花弁形の紙製が用いられている。今回は、同音楽祭を「鎮魂」と「生きる」という強い思いを込め散華された。


梵唄は、隠元禅師によって伝えられた、黄檗宗独自の声明である。中国明代の唐韻で発音し、経典を唱えるときに鳴らす梵音具である鏧子(けいす)や木魚(もくぎょ)、大引鏧(おおいんきん)、小引鏧(こいんきん)、香灯(ひゃんてん)、鐃鈸(にょうはち)などの鳴り物法具でリズムとって読誦する。
前半は、亡くなられた方々が成仏されることを願い三宝讃を、そして後半は、仏様がこの世で苦しんでいる人々を救うため西方讃という内容の梵唄を披ろう。



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梵音具である鏧子(けいす)や木魚(もくぎょ)、大引鏧(おおいんきん)、小引鏧(こいんきん)、香灯(ひゃんてん)、鐃鈸(にょうはち)などの鳴り物法具でリズムとって読誦


米山奨学生学友や女声合唱の皆さん、そして高校生による吹奏楽や子供たちの合掌に仏教音楽が加わり、いままでにない音楽祭として、新型コロナウィルス感染がいまも続く中で大きな感動を与えた。


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服部潤承師(池田くれはロータリークラブ会長・佛日寺住職)

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梵唄で参加された僧侶の皆さん


リポート/ 渡邉雄二 写真/ 黄檗宗佛日寺

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