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宝塚歌劇の礎として、いまも凛と建つ。 [歴史遺産]


「清く 正しく 美しく」。
この言葉は93年も一筋に受け継がれてきた「宝塚精神」である。

宝塚歌劇は少女歌劇をスタートに93年の歴史をもつ、日本のエンターテイメントの最高峰のひとつ。阪急電鉄の創始者・小林一三氏が創った歌劇団である。

その歌劇団の一員になるための学校として『宝塚音楽学校』がある。
平成10年からは新校舎に移り将来のトップスターを目指している。

昨日、宝塚歌劇を支えた宝塚音楽学校の旧校舎を視察する機会を得た。昭和のモダニズム建築の一つであり、閉鎖はされているもののその威厳たるものは歴史の証し突きつけているようである。

戦前の昭和12年から一部音楽学校として使用されている。そして戦後の24年から約10年宝塚文化学園、今でいうカルチャースクールとして開放。本格的に音楽学校として始まったのが昭和35年から平成10年まで通算約43年音楽学校として宝塚歌劇の礎になってきた。

長い歴史の中で歌劇団員だった数は約4000名。その中で2400名が旧校舎から巣立っていった。数々の有名なトップスターがこの音楽学校で激しい指導をうけていきた。いたるところにその痕跡が伺える。3階の薄暗いバレー教室には四方に広がる鏡に当時の稽古風景が写っているようであった。

ここが原点。宝塚歌劇の方たちにとってはここが人生のスタートだったのに違いない。受け継がれている「宝塚精神」の新たな門出を期待したい。

写真上は旧音楽校舎、下は現在の宝塚大劇場


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