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五感に触れる「當麻曼荼羅」。-當麻寺を訪ねて- [心と体のなごみ時間「写経&呼吸法」]

先日の日曜日、當麻曼荼羅を本尊とする「當麻寺」(奈良・葛城市)を訪ねた。五木寛之さんの著書にもよく登場しているので、一般にもよく知られている。私も名前だけは知っていたが訪ねたのは初めて。
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前回の「写経&呼吸法」講座で、写経のあとのくつろぎに、用紙の空きスペースに仏画を写してみては、と皆さんに声をかけさせていただいた。般若心経に絵を添えたらその時の気分がさらに楽しくなるような気がした。

実際に仏画を写す「写仏」というのはあるとは知っていたが、講座に参加していただいた方から、當麻寺で年に一度の写仏講習会があるよ、と教えていただいた。早速、ネットで調べて見ると私の五感に触れた。それが當麻寺を訪れたきっかけに。

當麻寺を少し紹介させていただくために、當麻寺のHPから引用させていただいた。

天平時代、藤原家の娘中将姫(ちゅうじょうひめ)は、継母に妬まれ命を狙われ続けますが、あえて恨むことなく、万民の安らぎを願い「写経」や「読経」を続けました。そして1000巻の写経を成し遂げた16才のある日、二上山に沈む夕陽に阿弥陀如来の姿を見た姫は、現世の浄土を求めて都を離れ、観音さまに手を引かれるように當麻寺を訪れます。当時の住職・實雅法印(じつがほういん)に認められ中之坊にて尼僧となり、法如(ほうにょ)という名を授かります。その後、あの日に見た阿弥陀さまのおられる極楽浄土の光景を、五色の蓮の糸によって織り表しました。これが国宝・當麻曼荼羅(たいままんだら)です。その輝きに心を救われた法如は、人々に現世浄土の教え(この世で浄土を観じる教え)を説き続け、29才の春、不思議にもその身のまま極楽浄土へ旅立たれたということです。
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そういう由来から、當麻寺は写経・写仏のお寺として有名になっている。
写経、写仏は毎日出来るそうだが、特別講師をお招きされての講習会は年に一度のことらしい。ラッキーなことに、その日に参加させていただくことができた。

その講師は大仏師の渡邊勢山師と渡邊載方氏のおふたり。勢山師は、仏像を造る先生、そして載方氏は絵師。當麻寺にある1000年前の仏像の修復を任され、その記者発表が31日の午前中にあった、とのこと。それにあわせ午後からの写仏の指導に当たられた。
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1000年前の仏像を修復する一方、これから1000年に亘って生き続ける新たな仏像を造る。「今日は2000年の時を考える一日になりました」と言われたが・・・、返事は唸るだけで言葉にならない。

今回の写仏は、當麻曼荼羅に描かれている阿弥陀如来、観音菩薩、そして勢至菩薩の3体の仏様の中からひとつを写す。薄く書かれている線を墨でなぞる。慣れない者にはうまく写せない。練習用紙で言われるとおりに何度となく繰り返しチャレンジしてみた。
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私が選んだのは阿弥陀如来。震える手がいつのまにか落ち着いてくる。心が写仏に入り込んでいく。まさにメディテーション。このひと時を楽しませていただいた。

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