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お茶を訪ねて宇治へ。「宇治平等院」 [雑感]

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先日、萬福寺で行われた煎茶会に参加するために宇治を訪れた際、煎茶会が午後2時からということもあり、午前中に世界遺産「平等院」に立ち寄った。

大阪から京阪電車を乗り継いで平等院駅へ。宇治川を渡り平等院入り口までくるとやはり参拝者が多い。平等院について知識があるわけではない。行く前にネットで調べた程度の薄識。ただ、鳳凰堂の中にある「阿弥陀如来坐像」を観たいと思っていた。

像高284cm。大変大きな仏像である。作者は平安時代の仏師として大変有名な定朝と記されている。定朝は寄木造技法の完成者として日本彫刻史上著名な仏師としていまもその名は轟いているらしい。

鳳凰堂中堂に入り、阿弥陀如来坐像を目の前に時空間をさまよう。千年のときを経ているこの仏像を眺めていると穏やかな気分にさせてくれる。造られた当時の平安という時代をほんの少し垣間見るのも楽しい。しぜんと手を合わせたくなる。伏目がちな如来さんに見つめられて「平安」にタイムスリップしたかのよう。

この平等院は、ご存知と思うが10円硬貨の裏に、また鳳凰堂の屋根にある鳳凰が1万円札に描かれている。たぶん10円硬貨ができたときからの絵柄なんだろう。
鳳凰堂は、極楽浄土の宮殿をモデルにした、と書かれている。極楽浄土に視察に行った人が造ったの、と突っ込みたくなるところではあるが、それは極楽浄土の美的環境がこんなにも素晴らしいという願望の現われだ、と理解したい。

確かに中堂、左右の翼廊・尾廊からなる、左右対象の美しい建物である。阿字池に写る横に広がる鳳凰堂は、誰が見ても美しいと思える自然美だろう。正面からみる美しさに魅かれ写真のシャッター音が鳴り止まない。

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