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自身が楽しむお茶の極意。 [煎茶文化塾「易社」]

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煎茶文化塾「易社(えきしゃ)」の勉強会が始まった。2ヶ月3回のペースで行っている。易社という名前がついて行ったのは初めてである。

この3回は「玉露」を愉しむ。この勉強会が始まったころに玉露を数滴そそいで味わったことがある。今回、再びその玉露を入れた。
「おいしい!」。この一言に尽きるものだった。

生まれてこの方、毎日のようにペットボトルのお茶から番茶、煎茶など日常的にあらゆるお茶を飲んできた。お茶がこんなに"おいしい"と思えたのは初めてである。それも一煎で数滴のお茶をなめるように味わっておいしい、と思えた。

今回は三煎いただいた。お茶に喜怒哀楽を感じた。
小さい急須に、芳醇な玉露を山盛りになるほど入れる。急須の蓋をあけて玉露が盛り上がっていないところへほんの少しの湯をそそぐ。

待つ時間5、6分。この間は、いつもの軸や道具の勉強の時間になる。今回写真にもあるように大きくない軸に絵が掲げてある。絵の左上に漢詩が添えてある。
南宗画という絵である。私の絵画の狭い領域にはまったく出てこなかった絵である。この南宗画の解説が今回の「易社」のテーマであった。
この南宗画については、また後日にぜひ、教えていただいたことをまとめてみたいと思っている。

さて、第一煎を味わう時間がきた。急須が湯呑に90度になるくらい向けてお茶が垂れてくるのを待つ。このときに急須を振ってはならない。振ると急須のお茶に空気が入ってしまう。そうすると味が変わるという。

気長に待っていると私の湯呑みに数滴お茶が垂れた。それをなめるように口に。不思議と甘味が口の中に広がる。思わず私の口から"おいしい~!"という言葉がでた。

続いて二煎目を入れる。急須の蓋をあけて一煎目に湯をそそいだ同じところにまた湯をそそぐ。そして待つこと10分、この間で南宗画の講義に熱が入る。二煎目をいただいた。今度は"苦味"が口に広がる。苦味といっても程よい苦味である。これまた実に"おいし~!"。

最後、三煎目も同じようにしていただくと、今度は"渋味"が口に残った。この甘味、苦味、渋味が口の中で感じ取れた。お茶の喜怒哀楽である。自身が、心の底から愉しむお茶の極意を玉露を通して教わったようである。
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