夙川を護る、霊岩「甑岩」の伝説を聞いた。

最近、神社と関わることが多くなった。神様のことを深く知りたいと思っていたわけでもないのに、地域との関わりや歴史に関心寄せるとお寺と同様に神社の存在が大きくなっていく。

先日、夙川ソーシャルカレッジで西宮市・夙川の護り神社である「越木岩(こしきいわ)神社」について、飯森宮司や禰宜さんから数々の話(伝説)を聞く講座を行った。タイトルは少し仰々しいが"「甑岩(こしきいわ)伝説」を語る"という内容のもの。

この越木岩神社は、蛭子大神(えびす大神)が祀られている。いわゆる福の神様である。そして東六甲山麓の唯一の霊地とされている。いまでいうパワースポット。神社の周りは天然記念物の鎮守の森に覆われ、確かに霊験新たかな感じがする。

さらに、ご本殿の裏には高さ十メートル・周囲三十メートルの花崗岩の巨大な岩が祀られている。この岩を「甑岩」という。この岩には備中池田藩や鍋島藩の使用刻印が残されている。これらの家紋は大坂城石垣にも多数残っていることから、この越木岩神社周辺が砕石地であり、巨岩石を運び出し大坂城まで運んだとされている。

その巨岩石である甑岩が女性守護・安産・子授の神様として祀られ、俗に弁財天といわれ、美女の代名詞である「幸福の女神」。七福神の一つとして子どもの成長や芸能の上達を祈る神様として信仰を集めている。

どの地域にも神社がある。その神社は昔から神様に通じる場所として崇められていた。地域を知るにはその地域の神社へ、ということもよく言われる。
子どものときは神社の境内が遊び場所だった。大人になっても、昔以上に遊び場所にしたいと思えてくる。

このカレッジの、月に一度行う特別講座の第二回目は、この越木岩神社の野外能楽舞台で、夙川ソーシャルカレッジの実行委員会のメンバーであり、夙川音楽街道の総合プロデューサーの金谷こうすけ氏のジャズライブがある。

ジャズと霊験新たかな甑岩からパワーがもらえます。ぜひ、お越しください。
■１１月１４日(日)１５：３０～１７：００
■入場料は１，０００円です。