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重度障害者が、晴れ舞台でハレ姿。神戸の専門学校のファッションショーで。 [ライブインテリジェンスアカデミー]

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20日の日曜日、仕事をさせていただいている服飾系の専門学校「神戸カレッジ・オブ・ファッション」の学生生徒のファッションショーが行われた。

今回は、学生生徒の作品の中に、新しい試みとして障害者用のコレクションが加わった。それも車イスを余儀なくされた重度の障害者の方たちの服である。舞台に登場していただいたモデルさんも障害者のみなさん。

それをサポートしたのが、同校の生徒や卒業生。当日集まった障害者は6名。遠くは富山県から駆けつけていただいた人もいる。車に乗る難しさそして移動。車から降りてからの移動。会場での待機、リハーサル、そして本番。めまぐるしく動く中で環境や雰囲気が普通の生活とはまったく異なる中で登場していただいた。
照明に激しい音楽と舞台は障害者には不適切な環境のように思えたが、ご家族の「子供たちにとって刺激になり、喜んでいます」という言葉に胸を撫で下ろした。

車イスの障害者がハレの日に着る服は、既製服ではなかなか見当たらない。着替えやすい服となれば、どれをみてもざっくりしたものになってしまう。十数年前から同校の社会人コースに通う生徒さんが障害者用の服を作りたい、という熱い思いをもち作り続けていた。その思いが実現したわけである。

6作品すべてその生徒さんが作ったもの。普通では考えられないスーツやカッターシャツなどが出品されていた。着やすさを最優先しているものの、見た目のデザイン性を重要視している。外出する時やハレの日の服としてセンスのいいものばかり。
そんなオシャレで着やすい服を障害者にボランティアで提供し続けている。

ショーが終わって一同の写真を撮った。笑顔にピースサインまでしている。ご家族から「こんな経験は初めてです。子供たちは喋れませんが、ほんと心から喜んでいました」と。晴れの舞台に、ハレ姿で。観客席から拍手が鳴り止まなかった。
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