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「たなごころ(掌)」で、お茶の味を知る。 [文化想造塾<易社/煎茶>]

昨日の煎茶稽古は「たなごころ(掌)」。
「たなごころ」とは手の裏、手のひら。つまり漢字で書くと「掌」である。「掌」は手の中心という意味になる。真意は「基本中の基本」ということになるだろう。

一茶庵に伝わる煎茶の奥義(秘伝)のようなもの。その秘伝の淹れ方をさせていただいた。3月の21日に大阪美術倶楽部で行う茶会には、この秘伝を披ろうするとのことだった。
こんな堅苦しい言い方をすると、どんな難しい淹れ方のように思えてくるが、いたってシンプル。私たちでも簡単に淹れることができる。

昨夜は、雁が音をたなごころで淹れた。急須に雁が音をたっぷり入れる。それに、湯冷ましした湯を茶葉にかからないようにほんの少し(おちょこに半分程度)注ぐ。それで数分ほど待つ。そして湯のみに淹れる。第一煎である。少し甘さが引き立つまろやかな味が楽しめる。続いて第二煎も、湯冷ましした湯を注ぐ。少し渋味が出てくる。第三煎になると渋さが引き立つ。第四煎では、渋さに加え苦みを感じる。第五煎、第六煎になると苦味が少しずつ抜けていく。五味の中で、酸っぱいと辛いはないが「甘い」「渋い」「苦い」の三味が味わえる。
素朴な淹れ方だからお茶の味が素直に伝わってくるような気がした。

かりがね.JPG


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