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「タカマツペア」とかけがえのない時間を過ごす。 [リオオリンピック]

昨夜も遅くまでテレビにかじりついていた。バトミントン女子ダブルスの決勝戦に釘付けになった。
ドキドキ、ドキドキしながら、3セット目の終盤では、タカマツペアが1点とるたびに一人でテレビの前でガッツポーズ。
16-19。3点リードされ断崖絶壁崖っぷちに立たされ、あ~、銀メダルかぁ~、と落胆のため息が、私の口から漏れた。あと2点で終わりだ、と。負ける瞬間をみたくない、と思いながら寝る準備を始めた。

ところがである。相手のミスで17点目が入った。歯ブラシをくわえたままでガッツポーズ。しかし、相手が20点になるとそこからの逆転はほぼあり得ない。そう心で呟きながら、あきらめ半分で歯磨きを続けた。タカマツペアのスマッシュで18点目をとり連取。祈るおもいで次のゲームをみた。同点になった。歯ブラシは口に入ったままで両手を高々と振り上げ再びガッツポーズ。
午前2時くらいなので声を抑えながら私も独りで闘った。ここまでくると、もし負けたらなんて、という不安は吹っ飛んだ。ゲンキンなものである。タカマツペアの死闘にあおられ、おっさんも声を抑え張り上げての応援に口の中の歯ブラシと口の中の歯磨き粉が吹っ飛んだ。続いて、松友がシャトルを押し込んで逆転。そのときも両手を高々とあげた。
テレビから相手チームの表情が伝えられた。相手選手の一人が微笑んでみせたが、明らかに動揺がみてとれた。このままイケ~、と心の中で叫んだ。ラリーの末、相手がシャトルをネットにかけ。タカマツペアの奇跡の大逆転劇で見事金メダルを奪い取った。髙橋が床に転がり込んだのと同じように、私も大の字に。だれも見ていないからいいようなもの、口は白い歯磨き粉で泡だらけ状態になっていた。

今朝起きてテレビをつけるとタカマツペアの試合結果を各局とも流していた。そして彼女たちの過去を振り返りドキュメタリータッチにして功績を讃えていた。私もそれに刺激され彼女たちの過去の戦績を少し調べてみた。
2008年に2人はペアを組んで全国高校選抜大会で初優勝飾っている。そして3年後の2011年は全日本総合選手権で初優勝、翌年の同大会で連覇、そして全日本社会人大会でも優勝している。前回のロンドンオリンピック出場はならず涙をのんだ。その悔しさをバネにリオオリンピック出場に照準をあわせた。そしてふたりして4年間の死闘がそのときから始まった。その後、日本ではダブルス無敵の存在へと昇りつめた。
国際大会では、2009年の大阪インターナショナルで初優勝を果たし、それ以来、各国際大会でも優勝、準優勝というつねにトップに君臨する力を世界に示していった。2014年の、世界的にも権威ある全英オープンでは見事3位を獲得、その年の秋のランキングで初めて「世界1位」の称号をつかみ取った。それは、日本人としてバトミントン全5種目を通して初の快挙となった。

世界が認める実力をもつ女子ダブルス「タカマツペア」が誕生、その証をみせたのが今回のリオ。名実共に世界チャンピオンになった。
その戦いにテレビを通してであるが、精神誠意、無心で応援できたのは私にとってもかけがえの時間だった。
髙橋さん、松友さん、ほんとうにありがとう。そして金メダル、おめでとう!

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※写真は、朝日新聞ネット配信から転載

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