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自然の光で見る若冲。 [文化想造塾【逸品殿堂】]

京都 宝蔵寺所蔵の伊藤若冲の「竹に雄鷄図」や長沢芦雪の「拾得図」、鶴亭浄光の「墨蘭図」などの作品を鑑賞する特別講座が、京都市所有の、第3代、9代の総理大臣を歴任した山縣有朋の別荘「無鄰菴」で行われた。


今回の、この講座のテーマが「日本の絵画を知る"自然の光で見る若冲"」。それに惹かれ雨にも負けず参加した。

まず、掛けられていたお軸は紅葉の絵。この絵を蛍光灯で見るのと、自然の光の中で見るのと趣きや明暗の違いを感じながら鑑賞。


続いて本題の、若冲の「竹に雄鶏図」を今回の講座解説をしていただいた嵯峨嵐山日本美術研究所の学芸課長の岡田秀之氏が、「3年前にこの作品が若冲筆のものであると認定されて以来、表具を一式新しいものにし、その初披露となります」と前置きし掛けられた。


若冲が得意としている鶏の中でも、この絵は墨のみで描かれたもの。描き方などを詳しく解説された中で、尾羽根などとくに墨がどのくらい滲むかという計算をした上で描いている、という。


その絵が、自然の光の中でどのように見えるかを楽しむのが今回の主旨。自然の光の中では明暗がよくわかる。それによって鶏の動きが見えてくる。

若冲が実際に描いたときは、ランプの灯りか自然光の中である。若冲の想いが伝わってくるようだ。


絵の解説以外にも、表具や保存の仕方などなど多義にわたる解説も興味深い内容だった。

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