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心の成長が伴わなかったら。[発達障害] [教育]

【教育現場】シリーズ4-3

子供たちは自分が障害をもっているとは思っていない。保護者の方々も我が子が病気だと認識している人は少ないような気がする。特別な症状や発作が出ないかぎりわかりにくいのが現状のようだ。
親が、早く起きないと学校に遅れるよ、と声がけしても起きない。学校へ行くのが怖い。人に会うのがいや。そんな子供たちの心叫びが親にも届かない。
子供の日々の精神状態が見過ごされ大人になっていく。大人になって心を開ける友だちができ、そして社会環境に順応していけば徐々に心も体の成長についていく。
しかしながら、心の成長が伴わなかった場合、大人になっても家族との会話はなく引きこもってしまうケースも多々ある。

昨年、ある33歳の女性が高等課程に入学したいと相談にきた。その女性は、中学卒業し公立高校に進学したが1学期で退学。その後は家に引きこもり11年間を過ごした。30代になってようやく働く気持ちになったという。そのためには高校卒業資格が必要と一念発起し、学校の門をくぐった。
が、難関が待ち受けていた。それは、生徒間の年齢差に息疎通のコミュニケーションはなかなか生まれこない。われわれの思いとは裏腹に人と話す気持ちがおこらない。自分の存在を表したくない。そんな行動が多々見受けられようになってきた。お姉さんだから他の生徒に歩み寄ってくれると期待をしたが崩れ去った。

授業開始チャイムが鳴って1、2分後に音を立てずこっそり入室し着席する。異常としか思えない彼女の行動に周りの生徒も無視はしつつも違和感を感じ始めていた。

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