秋蝉、"高潔な人"の象徴 [文化想造塾<易社/煎茶>]
昨夜の稽古は、前回同様に"蝉一匹"のお軸だった。前回は「秋蝉(しゅうせん)」として復活を意味するストーリーだった。さて今回は、どんなテーマの秋蝉になるのか楽しみに話が進んだ。
そのテーマは「高潔な人」。中国の古典には蝉は高潔な人の象徴としてよく登場しているようだ。ご存知のように、王朝時代から官僚登用試験である「科挙」がある。この試験を合格しエリートとして中国全土に官吏として赴任していく。
その官吏を蝉に比喩することが多い。地方を治める苦しさや軋轢が官吏を孤独にしていくことが多い。秋蝉は、官吏が郷里を思う心情とかさね表現されることが多いようである。
今夜は雁が音を愉しんだ。魚眼まで湧いた湯に雁が音ん入れ、そしてその後また湯を注ぐ中投法で淹れた。まろやかさに少し渋さを感じながら夜長を楽しんだ。
2018-09-26 18:13
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