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禅寺「だるま寺(龍潭寺)」は井伊家の菩提寺。【淡海シリーズⅥ】 [淡海シリーズ]

近江八幡から彦根まで足を伸ばした。ご存知のとおり、彦根市は井伊家のお膝元であるため、歴史上では知名度が高い町である。井伊家は近江彦根藩の藩主で、幕末期の江戸幕府にて大老を務め、日米修好通商条約に調印し、日本の開国・近代化を断行した井伊直弼は彦根藩15代目の藩主。 城下町 彦根は、彦根城をはじめ歴史と深く関わった多くの寺院などが存在する。その一つが、2017年の大河ドラマ「女城主・直虎」で一躍有名になったお寺「龍潭寺(りょうたんじ)」である。

彦根市の龍潭寺は、1600年に井伊直政が佐和山城(現・彦根市)主となった際に、静岡県浜松市にある井伊家の菩提寺である龍潭寺を分寺して建立された。それ以来、彦根の龍潭寺は井伊家の菩提寺になっている。 佐和山城主は、彦根藩の藩主だけでなく過去には石田三成が居城としていたという歴史のある城である。

その龍潭寺は「だるま寺」との異名をもっている。ご承知のとおり「達磨(だるま)大師」は禅寺を開祖。それにより「だるま」は禅寺と深く関わっている。手足がないので自由が利かないが、「だるま」は、壁のように動ぜぬ境地で真理を観る、という禅の概念に通じるものとして、龍潭寺では「だるま」が真理の対象物として崇めている。

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達磨大師に由来する恒例行事として、龍潭寺では毎年4月1、2日の両日に「だるままつり」なるものが行われている。慈悲と救済が得られるように祈願するもので、起き上がり小法師(こぼし)約3千体が並ぶ様子は空前絶後である。(トップの写真)
龍潭寺は、禅寺らしく慎まい雰囲気がある。書院や庭園も派手さはないが静寂な佇まいに背筋が自然に伸びる。そこに桃の花が厳かに咲いていた。だから美しいさもひときわ目立つ。

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