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作者の想いが50グラムの立体造形のなかに 【京菓子展2022より】 [伝統文化]

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11月1日~15日まで京都・有斐斎弘道館などで開催された「京菓子展2022」は、2015年にはじまり今年で8回目。第一回目のテーマが「琳派」、そして「蕪村と若冲」、「源氏物語」、「小倉百人一首」、「万葉集」、「禅ZEN」、「徒然草」と続き、そして今年が「枕草子」。京都とゆかりの深いものを題材に、創意工夫をこらした京菓子と茶席菓子の展覧会。

今年のテーマである「枕草子」は、ご存じのとおり平安時代に清少納言が四季折々の美しい情景を随筆にしたものである。永年、受け継がれてきた日本のよき文化や暮らしをいまのこの時代に、そして未来へと、よき姿で伝え継いでいく橋渡しのような京菓子展覧会だった。

京菓子は、作者の想いを50グラムの立体造形の中に「ものがたり」にして完成させる芸術である。眺めそして食し、作者が創造したものがたりを読み解いていく、文化の香りに包まれた結晶である。
今回、展覧された作品は、全国からプロアマ問わず応募された593点の作品の中から54点が選ばれ、本会場である有斐斎弘道館に37点、特別会場の旧三井家下鴨別邸に17点が並んだ。その中から京菓子デザイン部門では5作品、また茶席菓子実作部門では10作品が受賞した。

受賞作品は次回に紹介するが、今回は、会場の雰囲気を味わっていただく写真をアップした。


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         「曙」(枕草子より) 植村健士 作

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リポート&写真/ 渡邉雄二

尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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