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大覚寺の「勅封心経殿」には深い思いを託した祈りが・・・ 【大覚寺を訪ねて―Ⅳ―】 [文化想造塾<社寺>]

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写経を楽しむ人には、ここ大覚寺は外せない寺院になっている。
大覚寺は、勅使門から石舞台、御影堂(心経宸殿)、そして勅封心経殿まで一直線に並ぶ。石舞台を挟み、宸殿、反対側に御霊殿(安井堂)と本堂(五大堂)が建つ。

「大覚寺を訪ねシリーズ」の第4弾は「勅封心経殿(ちょくふうしんぎょうでん)」を取り上げてみたいと思っている。
弘法大師が嵯峨御所の五大明王に天下泰平を祈祷されたところ、霊験がたちまちに顕れ、人々に平安がおとずれたと伝わり、その由縁をもって、大覚寺の本尊は不動明王を中心とする五大明王とした。大覚寺は、不動明王を中心とする真言密教では欠かせない心経写経の根本道場といわれている。


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                    勅封心経殿


その勅封心経殿は、大正14年(1925)、法隆寺の夢殿を模して再建された。殿内には嵯峨天皇をはじめ、後光厳天皇、後花園天皇、後奈良天皇、正親町天皇、光格天皇と六天皇直筆の般若心経が奉安され、薬師如来像が祀られている秘蔵の殿。天皇の命により勅封心経となっている。 勅封心経とは、お堂や蔵などを天皇の勅命によって封印することで、扉に錠をかけて麻縄でしばり,結び目を天皇自署の紙で封じられている。
嵯峨天皇と同じように他の天皇も、それぞれの時代に病で苦しむ人々の平癒を祈り般若心経写経をなされていたという。その写経心経がおさめられている御殿である。

時代をこえて一般の我われも写経をする機会が多くなっている。江戸時代では文字が読めない人たちのために絵で描く般若心経や、またカナで書く心経もあった。祈りや願いを込めて276文字を綴る。
大覚寺は、天皇ゆかりの心経写経の根本道場といわれているだけに、いろんな人たちのための種々な写経用紙が用意されている。京都の旅を記憶にとどめるために大覚寺写経を楽しいむのも粋な過ごし方かもしれない。


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               大覚寺の通常の般若心経用紙


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                   膝丸写経用紙 
薄緑(膝丸)は、大覚寺に所蔵されている源氏の重宝との伝承を持つ太刀。数多くの武将の手により多くの血を流したこの太刀は、明治時代に「平安を願う象徴」として大覚寺に奉納された。この膝丸写経に自身の願いや祈りを込めて写経し奉納。太刀と同じように永く奉安させていただけるようだ。なお、巻末の写経の証はお守りとして持ち帰りできる



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ギャテイ写経
 
            お時間がない方や写経が初めての方におすすめ


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                   愛染写経 
愛染写経することにより、愛染明王の大いなる功徳を受けることができる



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                 寺小屋写経
子供や海外の方も体験しやすい写経。写経の入門編としてまた写仏も描ける



リポート&写真/ 渡邉雄二 写経用紙一部写真/ 大覚寺HPより転載

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