SSブログ

伊勢神宮をめざして。 その1 [雑感]


2月3日節分。年の始まりである立春の前日に、一念発起して「伊勢神宮」にお参りさせていただいた。
伊勢神宮にはいままで一度も行ったことがないので、以前から参拝したい、という想いが膨らんでいた。

大阪・鶴橋から近鉄電車の特急に乗った。前日からの寒波でさむ~い一日になり、家を出たときはつめたい小雨が降っていたが、奈良県に入り急に白銀の世界に。車窓からは、山々が白銀でひかり輝いているかのようであった。

伊勢市駅についた頃は雪はやみ小雨に変わっていた。まず外宮へお参りするために伊勢市駅で下車。そのあとバスで内宮へ。それから二見浦の「興玉(おきたま)神社」にも行きたかったので、そういうコースを設定していた。

神宮は皇大神宮(こうたいじんぐう・内宮)と豊受大神宮(とようけのおおみかみ・外宮)の両正宮に十四所の別宮(分家)、百九所の摂社、末社、所管社を入れ、総称して伊勢神宮という。伊勢神宮の写真によく出てくるのが宇治橋。五十鈴川に架かる橋で内宮の入口になる。ここにある大鳥居は神域に入る境界にあたるところである。

この大鳥居をくぐると背筋がシャンとしてくる。雨で空気も冷たい。この神聖な空気が体に入ってくるのが感じ取れる。雨に打たれながら正宮へ歩く。この雨にもかかわらず多くの参拝者がみえる。

途中に手入れされた松庭が目に入り、立ち寄った。通常の松の剪定とはどことなく違うように思え、尋ねた。どこにもある松の葉よりはすいてある。風や光りがあたりやすくそして雫が枝を這いやすくするためだ、という。

神宮にあるものすべてが神聖なのなのだろう。私には分からないが、ただ空気が澄んでいるのが感じられる。もう一歩踏み込んでいくと右手に「御手洗場(みたらし)」があった。昔から参拝する前にまずこの五十鈴川の清流で身も心もきよめ、さわやかになってお参りする、といわれている。

いよいよ皇大神宮である。石段を上がり奥に見えるのが、日本の大御親神とあがめられている「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」が祀られている神宮である。ここを目指してきた。ただ手を合わせることだけを想い、訪ねてきた。

ひとつのケジメである。ここまで生かせていただいた感謝である。
なにかが終わり、またなにかが始まる。そんな気がした。新しい一年のはじまりである。

つづく


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0