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五感で味わう味覚の変化。「煎茶入門講座Ⅱ」 [心と体のなごみ時間「煎茶入門講座」]

なごみ庵の心と体のなごみ時間『煎茶入門講座』の第2回目が一昨日行われた。

2回目は「あなたといっしょの茶」・・・思いの一滴、がテーマ。
1回目は「自分だけの茶」・・・絶妙な一滴だった。文人が愉しんだ煎茶はあくまでも自分が愉しむお茶として成り立っている。

今回は「あなたと一緒」に愉しむ一滴。相手のためというよりまず自身が美味しいと思うから、相手に勧める。今回は茗碗が2つ。もう一人と一滴を愉しむ趣向である。
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前回と同じく6煎の味の変化を愉しむ。玉露の茶葉を急須に惜しみなく入れる。それに数滴たれる程度の湯をたらす。

1煎目を入れて味わうまでの待ち時間が、2煎目からの味の変化を左右する。そして2つの茗碗に交互に一滴、一滴たらす。それをまず自身が舐めて相手に勧める。この繰り返しで6煎の変化を愉しむわけである。味の変化は確かに違う。"甘味、渋味、苦味"の3味の変化が口の中に広がる。
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以前、ここにも書いたが、夏目漱石が「喉をくだるべき液は一滴もない」と煎茶を表現した。たしかに喉を潤すものではない。五臓六腑にしみわたることはないが、五感という「心感」に染み渡るのはまちがいない。

いまの暮らしにどんな影響をもたらしてくれるのだろうか。一歩進んだが身近な暮らしから一歩遠ざかっていく。

次回25日が今回の講座としては最後。「人生を味わう茶」・・・沁みわたる一滴。さてさて一滴のお茶で人生が語れるのか、実に楽しみである。

今回、先生に9月からの新たな3回講座を申し出た。今回の3回は「玉露」である。9月からの3回はお茶の最高峰である「雁が音」。茶柱である。

ご興味がある方はお申し込みください。
9月8日と29日、10月20日の3回(すべて火曜日)、午後7時から。大阪・谷町「一茶菴」。
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