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煎茶政権が誕生する。煎茶はイマジネーションの世界。 [心と体のなごみ時間「煎茶入門講座」]

「雁ヶ音」。お茶の中でも最高峰といわれている逸品。市販されているお茶にかりがねと標されているのもよく見かけるが、煎茶で使うものとは少し違うようである。

この雁ヶ音の名称の由来を、昨夜の煎茶講座で佃宗匠から教わった。雁がシベリアから渡ってくるときに水辺で休むために口にくわえていた枝を水辺に置きその上で休んだ、という伝説がある。つまり雁ヶ音は茎茶ともよばれ棒状のお茶であるから雁が休んだ枝を見立てて名づけられてという。

昨夜は、その「雁ヶ音」が題材。涼炉で炭を入れるところから始まった。その涼炉にボウフラ(茶瓶)を置き湯を沸かす。惜しげなく急須に雁ヶ音を入れ、沸いた湯を急須にそそぐ。急須から湯のみに注ぎ飲み干す。この一煎だけの行為を2時間かけて行う。
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炭がいこり湯が沸くまで壁に掛かる軸で「秋」を見つける。軸(写真)はカマキリとススキだけ。この絵で秋を膨らませて語るわけである。秋にも孟秋(初秋)、仲秋、晩秋と分かれる。この段階をカマキリで表現している。ご存知のようにカマキリは秋を代表する風物詩である。初秋はまだ青々としている。仲秋になれば色が変わり茶色へ。そして晩秋になれば全身茶に染まる。その色を見て秋を見分ける。
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そしてススキも同じように変化していく。天に伸びるススキの上は何も描かれていない。その上にはお月様があると想像して鑑賞する。すべてイマジネーションの世界である。この軸の木箱には「無月」と書かれている。

これからは、「煎茶」の時代というのが宗匠のお話から見えてきた。自民党政権から民主党政権に変わる。大きな時代の変化である。民主党をお茶に例えるなら「煎茶」ということになった。
この話は実に興味深い。笑い話のようであるが違う。幕府を倒した人たちはこよなく煎茶を愛していた。書き出すときりがなくなる。後日、お話させていただく。

告知です。10月3日に京都宇治・萬福寺で「全国煎茶道大会」が開催されます。いろんな流派の茶席が並びます。私が通っている一茶菴も参席されます。お一人4,500円です。入席券が3枚着いています。希望者はメッセージください。

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