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秘伝の沃茶法を楽しむ。 [心と体のなごみ時間「煎茶入門講座」]

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「上田秋成」と聞いて、わかる人はかなり歴史通の人かも知れない。
江戸時代に活躍した文人の一人である。1809年に亡くなり、今年没200年になる。代表作は怪談話の「雨月物語」。

その怪談話の作家が、煎茶では欠かせない人物。煎茶といえば「上田秋成」といわれるほどである。当時、煎茶本を発行し煎茶を日本に広めた人である、といっても過言ではない。

その上田秋成の煎茶本に書かれている『沃茶法(よくちゃほう)』を唯一伝承しているのが、いま煎茶を習っている「一茶菴」。とくに一茶菴は、江戸時代に活躍した上田秋成などの文人たちがこよなく愛した煎茶を伝えている流派である。
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この上田秋成の「沃茶法」を今回の講座で習った。雁ヶ音の一回目が「下投法」。葉っぱに湯をそそぐ方法。二回目が「泛茶法(ほうちゃほう」。これは急須に湯を入れ後から葉っぱを浮かべるもの。そして今回が沃茶法。それぞれ異なった入れ方で味の違い楽しんだ。

その沃茶法とは、葉っぱを急須に入れて、急須の蓋の上から湯をかけて急須を温め蒸し、そして急須の蓋を開けて湯をそそぐ。日本ではあまり見られない煎茶の入れ方である。この沃茶法でいれると、下投法の少し渋い苦いのと、泛茶法の甘味との丁度中間くらいの飲みやすさがある。
雁ヶ音の美味しさを存分に楽しませてもらった。

煎茶を通して、社会や時代背景を楽しみ、時代時代に煎茶をこよなく愛した人たちが浮かび上がってくる。さらに道具や掛け軸から文字や絵を観て、それによってイマジネーションの世界をも楽しませてくれる。

さて、次の三回講座は下記の通り。
11月は10日と24日、12月は8日。いずれも火曜日の午後7時から『講座Ⅲ』がスタートする。題材は「煎茶」。

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