俳諧に 想像ひろげ 舌づつみ。文化想造塾<易社/煎茶> [ライブインテリジェンスアカデミー]
前回の煎茶の会で漢詩づくりを楽しませてもらった。最初の一句に、軸の画を観ながら情景イメージを膨らませ連句していく。
今回は、「俳諧」。五七五 七七の世界である。
軸に『捨舟や 蓮の花ゆる 朝の風』と書いてある。いわゆる俳句といわれる一句が墨で書いてある。
この後に続けてください、と先生の言葉に"なにを?"と突っ込みしてしまうほど初心者ばかりの俳諧づくりがスタート。
この後は七七である。さぁ~、考えてー。と促されても浮かんでくるはずがない。蓮の花ゆる・・・とあるので、言葉遊びだからと気軽にと思いながらでも出てこない。参考になる画がない。
私の隣の男性から、蓮池を連想して「匂い嗅ぎたく 池辺分け入り」という七七を続けた。なかなかのもんですょ、と先生からお褒めをもらったが、またまた次につながらない。
今度は五七五。池辺を進むとなにかいい匂いがするようです、といわれて誰かが口にしたのが"焼き鳥"。それそれ、と促され出たのが「煙立ち 鳥はこおばし 炭火にて」。ムチャ現実的だ~。
鳥を焼きながら、なにをしているのですか、とサゼッションされると、友達と昔話をしているイメージが浮かんだらしく「語りにも酔ふ なつかしき友」とつながり、初心者にしてはなかなかの俳諧になっていく。
昔の友達となにを語っているのか、という続きに「老齢の 年金思ふ 月明り」。またまた超現実的な一句になった。でも、素人なりに面白いと思える。初心者だからこんな言葉になるのかもしれない。
それを思ったのか、先生が次の句を添えた。「ひと色足らぬ 秋の七草」と。これからが恋連句に入っていく筋書きである。
「虫の音は とぎれとぎれに ○に立ち」(○は不明)
「会いたさつのり 文したためて」
「はじらいて 柱の陰で 君をみる」
「視線重なり 四条大橋」
出会いを果たしたわけである。よかった! よかった!
終わって口をそろえたのは "皆でつくった俳諧の結末はやはりハッピーでないとね" 。
俳諧づくりの合間に、冷水で玉露を3煎いただいた。イマジネーションの世界を行ったり来たりしながらいただく煎茶は、またひと味違うものであった。
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