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五感活用に、「茶葉」の力。文化想造塾<煎茶> [文化想造塾<易社/煎茶>]

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たかが「お茶」、されど「お茶」。

アジア諸国の文化を語るときに、必ずといっていいほど登場するのが「お茶」。暮らしに根付いている必需品の一つだからだろう。中国から伝わり、日本文化で中で成熟した「日本茶」。茶の湯の「粉茶」もさることながら「茶葉」は、暮らしになくてはならないものとして、生産され、我われの喉の渇きを潤してきた。

お茶の楽しみ方にはいろいろある。その楽しみ方の中でも、今回の煎茶の稽古でさせてもらったことは、初めての体験だった。

それは「品茶」というもの。「闘茶」とも言われているらしい。お茶でも、お酒でもよく品評会というものがあるが、それの遊び事として昔から楽しまれていたようである。遊び事ではあるが、賭け事として楽しんでいたむきもある。

稽古として「品茶」を楽しませてもらった。今回は、宇治の「かりがね」を使用。まず3種類の、微妙に違う茶葉を、同じ淹れ方で微量味わう。
一煎目(松)を飲んで、「色」「香」「味」「後味」を記入する、または記憶する。
続いて、二煎目(竹)は微妙に異なるかりがねの茶葉を淹れる。同じように4項目を記す。
三煎目(梅)も違う茶葉を飲む。同じように記す。

そして新たに、テーブルに置かれた小さい茶入が4種類。そのうちの3種類は、先ほど味わったもの(松・竹・梅)と同じ茶葉が入っている。残りの1つは、また違う種類のかりがね(柳)が入っている。

この4種類を順次、同じ淹れ方で賞味する。まず一煎目が、先ほどの3種類の中の何煎目に飲んだものと同じものなら、手元の「木札」の松竹梅のどれかを木箱に入れる。二煎、三煎と続けて木札を随時、箱にいれていく。

さて、どれだけ、当てられるだろうか。同じ「かりがね」なので、当てにくいのは確かであるが、飲んでみるとすべて微妙に違うのはわかる。その中から当てるのはやはり難しい。一煎目は当たったものの、その後はハズレ。

人間に備わっている五感というものをフルに使える場面が少なくなった。自分の五感を頼りにし、五感を研ぎ澄ませていくものが、いまの時代では少なくなったような気がする。

「茶葉」のすごさを改めて実感する。


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