「百日紅」。江戸の庶民文化がみえてくる。 [おやじ感想文シリーズ]
先日の朝日新聞の4頁カラー広告がひときわ目を惹いた。杉浦日向子さんの代表作漫画「百日紅(さるすべり)」の映画化のコマーシャル。「百日紅」という漫画を知らない者にはピンとこなかったが、葛飾北斎のという名前が目に止まった。
主人公は葛飾北斎ではなく妹の「お栄」。そのヒロインを杏さんがする。イラストのお栄のイメージが杏さんにぴったりのような気がした。
ストリーは、文化十一年の大江戸・両国広小路。そこに住む一人の女絵師・お栄が父北斎や仲間たちと絵を描いて暮らす人情ものがたり。
広告頁の最終に「百日紅 見聞録」として江戸庶民のの暮らしぶりが書かれていた。それによると「江戸庶民の8割はワンルームの長屋住まい」とあった。当時、江戸の居住区は、3分の2が武家地、6分の1が社寺地、残る6分の1が町人地だったようだ。狭い中で軒を連ねていた住居が長屋。いまでいう集合住宅である。よく時代劇に登場する長屋シーンを見ているので想像はつく。
それに江戸っ子の好きなものといえば「お風呂」。一日2度も入る人が多かったよう。もうひとつ江戸の風物詩といえば「屋台」がある。すしに天ぷら、いなりずしやそば。さらに砂糖などで味付けした水売りも町を練っていたようだ。いまでいうファストフード店のオンパレードである。時代や形態が違えども、いまもその風情を残している町並みも多い。
この広告は、江戸の見聞録を分かりやすく見せている。興味をそそるようにまとめてある。この映画で江戸文化が探訪できる。そんな期待を膨らませてくれる。
[おやじ感想文/朝日新聞3月14日朝刊から]
主人公は葛飾北斎ではなく妹の「お栄」。そのヒロインを杏さんがする。イラストのお栄のイメージが杏さんにぴったりのような気がした。
ストリーは、文化十一年の大江戸・両国広小路。そこに住む一人の女絵師・お栄が父北斎や仲間たちと絵を描いて暮らす人情ものがたり。
広告頁の最終に「百日紅 見聞録」として江戸庶民のの暮らしぶりが書かれていた。それによると「江戸庶民の8割はワンルームの長屋住まい」とあった。当時、江戸の居住区は、3分の2が武家地、6分の1が社寺地、残る6分の1が町人地だったようだ。狭い中で軒を連ねていた住居が長屋。いまでいう集合住宅である。よく時代劇に登場する長屋シーンを見ているので想像はつく。
それに江戸っ子の好きなものといえば「お風呂」。一日2度も入る人が多かったよう。もうひとつ江戸の風物詩といえば「屋台」がある。すしに天ぷら、いなりずしやそば。さらに砂糖などで味付けした水売りも町を練っていたようだ。いまでいうファストフード店のオンパレードである。時代や形態が違えども、いまもその風情を残している町並みも多い。
この広告は、江戸の見聞録を分かりやすく見せている。興味をそそるようにまとめてある。この映画で江戸文化が探訪できる。そんな期待を膨らませてくれる。
[おやじ感想文/朝日新聞3月14日朝刊から]
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