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関雪記念館の煎茶会で、「ムーラン」と「呉昌碩」を語る 【一茶庵煎茶追想】 [文化想造塾<易社/煎茶>]

昨日、白沙村荘(はくさそんそう)橋本関雪記念美術館と文人煎茶・一茶庵共催の煎茶会が行われ、手伝人として参加した。梅雨晴れの日曜日、午後1時30分から4時まで美術館と存古楼(ぞんころう)に分かれ2席行われた。

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美術館では、大正7年に描かれた関雪の名作といわれる「木蘭(ムーラン)」をガラスケースから取り出し、関雪のお孫さんにあたる橋本家御当主橋本眞次氏が “関雪の世界” を朗々と披ろう。そして関雪がこよなく愛した煎茶を来場者とともに堪能。                     この「木蘭(ムーラン)」の話になると、ご当主も力が入る。中国に伝わる民話で老病の父に代わり、娘の木蘭が男装して従軍。各地で勲功を上げ、自軍を勝利に導いて帰郷するというストーリーのもの。
帰郷の途につく木蘭と従者が、馬を休ませている場面。従者から少し離れた木陰で兜を脱ぎ、束の間少女の優しい顔に戻る木蘭が鮮やかな群青の衣服で描かれている。

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一方、存古楼では、一茶庵宗家嫡承 佃梓央氏が関雪と親交があった、近代中国の大文人・呉昌碩(ごしょうせき)の名筆を、美術館同様にガラスケースから取りだし、読み解きながら解説。呉昌碩を通し関雪の文人画家として生き様を紹介した。
この席では極上の玉露がしみる一席となった。

久々の着物に動きが鈍ぶったが、大文字を借景に眺める庭は、京独特の蒸し暑さを忘れさせてくれた。

関雪5.jpg

※この記事は2019年7月「心と体のなごみブログ」に掲載したものを加筆し転載

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