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植物から創造された「家紋」 [伝統文化]

3月24日のヤフーのトップページに「今日は、徳川家康が征夷大将軍になって、江戸幕府が成立した日」と出ていた。そのあとに、徳川家の家紋のモチーフになった植物は? という追文があった。

この一文にひっかかり、家紋について調べてみた。時代を遡っていくと、当然ながら織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった天下を統一した武将が登場する。その武将が用いていた「家紋」というものに興味がそそられる。

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それぞれの戦国武将のドラマを見ていると、その度、武将ののぼり旗に描かれている「家紋」が映像に映され何気なく頭に残っている。とくに長い時代、日本を統治した徳川家の家紋が印象深い。ご存知「葵紋」である。
馴染みがあるのが "この紋どころが目に入らぬか" という台詞で有名な水戸光圀公の"黄門さん"。黄門さんが印籠を前に突きつけ悪者を退治する。その印籠に葵紋が描かれている。
そんな光景をよく見てきた者には「家紋」の形状に興味がわく。
この葵は、枝の先端に通常、葉柄をもつ葉が二枚あり二葉葵と呼ばれている。徳川家康が将軍になってから、二葉葵に一葉加え「三つ葉葵」の紋とした。

徳川家の前は、豊臣、そしてその前が織田。この御三家が使った紋が見ての(写真)通りである。信長はいくつかの紋章を使っていたといわれているが、織田家としては、やはり「木瓜紋(もっこうもん)」、そして「桐紋」が有名。その中でも「五三桐紋」は信長と所縁が深いと言われている。その家臣であった秀吉も「桐紋」を継承。しかし、豊臣という名を名乗ったときから、信長の桐の葉の枚数を変え「五七桐紋」を使ったといわれている

そのあとに登場する家康が「葵紋」。いずれにしても家紋には植物の葉や花がモチーフになることが多い。自然が織りなす色や形などを見ていると何かが新しく生まれ創造されていくような気がする。
日本の伝統文化は、自然の中から生まれ、自然と共に育まれた宝物である。

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       徳川家の葵の御紋

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       織田家の木瓜紋

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       織田家の五三の桐紋

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豊臣家の五七の桐紋

レポート & 写真 / 渡邉雄二 Topphoto / 家紋の画像より転載 

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