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青蓮院門跡を訪ね、想像つかない時間を越える。 [雑感]

シルバーウィークに、前から楽しみにしていた仏教画を拝観した。「国宝 青不動明王」である。日本の三大不動の一つである、信仰上も美術史上も至高の仏教画として有名である。

場所は、京都・東山にある「青蓮院門跡」。この9月の18日から12月20日までご開帳されている。JRの広告ポスターでも取り上げられているこの青蓮院は、最澄が比叡山に住坊として開いた青蓮坊を、1144年に京の東山に移した折に「青蓮院」に。大原三千院、妙法院とともに天台宗の三門跡寺院として知られている。

四条河原町から歩いて20分。八坂神社、知恩院少し北へ行ったとこにある。連休とあって京の町は人、人でいっぱい。青不動明王御開帳という告知がいきわたっていたのか、想像していたとおり青蓮院にも多くの観光客が訪ねていた。

正門をくぐり、まず目に付いたのが襖絵。そして壁画。仏画の寺院として有名なので美術的な背景がいたるところで見えてくる。仏教画もさることながら茶室などの建造物や庭園などの美しさが目に飛び込んでくる。
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順路に従って、目的の青不動明王の仏画がかけてあるところに。正面から眺める青不動明王はただ荘厳さに圧倒された。不動明王は大日如来の化身とされている。五色の不動明王の中でも青不動は最上位にある。
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(ここだけは撮影禁止なのでポスターを複写)
板の間に5分ほど正座して眺めていた。こういう空気が好きなものには居心地がいい。監視員の方がずっと私の方を観ているので、その空気に促されやっとその場を立ち去った。

満足した。歳のせいかこういう寺院や神社に流れる空気が心地よく感じられる。こんな気持ちになるのは私だけではないと思うが、爽やかで清々しい時間を楽しめる場所になっている。

1000年前から、いやもっと前からこの建物や仏像や絵は変わらず残っている。そしていま現在も。さらにこれから何百年の先も、と思うと時空を越えてしまう。

想像つかない時間を越えさせてくれるものはどこにもいっぱいある。今回の青蓮院門跡は、そんな場面に出会え幸せを感じさせてくれたとこであった。
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