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枯葉茶と、手長猿の鳴き声を楽しむ煎茶講座。 [心と体のなごみ時間「煎茶入門講座」]

珍しいお茶を飲んだ。
特別に名前があるわけではないが「常茶」というらしい。常茶とはいかなるお茶なのかというと"落ち葉"。お茶の枯葉というのが分かりやすい。

お茶はご存知のように蒸すもの。この常茶はただ天日干しされたもの。昔はよく飲まれていたそうである。だから「常茶」というらしい。この常茶は煎じて飲むもの。ほんの少し香りがあるだけでお茶としての味やコクは薄い。

そして次に飲んだのが「大和茶」。最後の締めが「宇治茶」。
今回は、お茶の違いを楽しませてもらった。
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炉の炭火で沸く音を聴きながら、佃宗匠の噺に耳を傾けた。
今回は、"鹿と手長猿"の噺。問いかけの前に答えを書いてしまったが、秋の動物といえば、鹿と手長猿。

この動物は秋になると、雄が雌を求めて鳴く。いわば"求愛"である。
とくに手長猿は求愛とは違う悲しい伝説が李白の詩に描かれている。むかし中国の長江で子供の手長猿が間違って舟に乗ってしまい、その舟を親の手長猿が河岸づたいに鳴きながら何千里も追って行くという悲しい物語がある。

その時の鳴き声が、物悲しい秋の象徴になったようである。晩秋の夜のひとときを、李白の漢詩と手長猿を描いた軸を観ながら落ち葉を味わった。

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