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「○△□」で「色即是空」の理解が深まる。 [文化想造塾[曼荼羅絵図]]

仏画曼荼羅アート11月講座は「○△□」制作を各教室共に行った。
この課題は、先週末の箕面教室を最後に終了。
来月からは通常の仏画と般若心経の課題に取り組む。

各教室共に楽しんでいただけたように思う。
最初はちょっと不思議な図形を
墨で描くことに戸惑いもあったようだ。
しかし、図形の意味を理解することによって
思いの変化が見えてきた。

色不異空空不異色 色即是空空即是色の
理解も自然に深まったような気がする。

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四天王寺と松の所縁に興味深々。 [雑感]

数年前に煎茶会で訪れた四天王寺の本坊玄関の衝立には見事な松の画が描かれていた。
そして待合いの大広間の中庭には黒松だろうか、あるいは五葉松だろうか、それは見事な松が広がっていた。
鎧かけ松.jpg

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煎茶席で使った茶室が「和松庵」という。松下幸之助氏が寄贈されたものと聞いた。さらに座談会が行われた「方丈」の床の間には、歴史を想像させる中国松の壁画が描かれていた。"松"づくしである。

四天王寺3.jpeg

四天王寺はなぜこんなに松との関わりが深いのか、という疑問が湧いた。
歴史的建造物や庭園には、松は不可欠な定木である。松は天に昇る龍をイメージさせる縁起樹であるのはいうまでもない。
それにしても"松"へのこだわりが強いような気がしたので少し調べみた。
それは極楽門と西重門の間に「鎧かけ松」と呼ばれる有名な松の木がある。この松は、源義経がここ四天王寺に一宿をとったときに、ちょうどよい高さの松を見つけ、自分の鎧をかけた、という伝説が伝わりこの名称になったようだ。

鎧かけ松.jpg

この伝説が、四天王寺の松づくしと深い関係があるのかも知れない。改めて松への執着が深まりそうである。

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この美しさ、日本の誇りであり強さ [雑感]

どの写真を見ても決めポーズが実に美しい。

茶道や華道をされている方たちの所作の美しさは
誰もが知るところであるが、
写真にあるように、日本舞踊、能楽や武道の動きの美しさは、
身体の重心がいかに安定しているかが最大のポイントになる。

安定感から生みだされる脚、胴体、頭、眼そして手の動きの
総合的バランスがとれるかどうかによる。
このようなポーズが自然にできるようになるには、
長年の訓練なしでは不可能である。

日本ならではの立ち振る舞い、所作、動作を見ると
日本の誇りであり、日本の強さを示しているかのようである。

立ち姿2.PNG

立ち姿3.JPG

立ち姿1.jpg
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「〇△▢」と「色即是空空即是色」を墨で表現するチャレンジ [文化想造塾[曼荼羅絵図]]

一昨日は泉佐野、昨日は明石教室と続いた。
各教室とも「〇△▢」と「色即是空空即是色」を墨で表現するチャレンジをした。

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講座のルーティンとして、まず生徒さんと一緒に般若心経を読経している。
そして呼吸法を10分程度する。呼吸を意識し整える所作である。
それから進んでいる課題を皆さんに披ろうし合い、次のステップに進む。

先月は、心の体操として、どの教室も「〇△▢」を墨で画いていただく筆あそびした。
いつもと違う内容だったので生徒さんたちも楽しまれたようである。

○△▢.JPG

昨日の明石教室では、私も一緒に画いてみたが、なかなか思うようにはいかなった。
まぁ、楽しく画けたので、恥ずかしながらアップしてみた。

筆あそび2.jpg
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古代の五行思想は、日常に根をはっている。【一茶庵 稽古追想】 [文化想造塾<易社/煎茶>]

煎茶を学んでいると「東洋思想」という難解な自然界の摂理のような事象に出くわす。
煎茶をより深く楽しむために古代中国の思想を少し理解しておく方が、五感に響く度合いが違うような気がしている。

五行3.jpg

この「東洋思想」は難解極まりない学問のように感じるが、実は日常に即したものであるのは言うまでもない。たとえば「暦」「季節」「時間」「方角」「色」「体の臓器」などいろんなことにあてははめられている。
古代中国では、自然界のあらゆるものを「陰」と「陽」にわけていた。その陰陽思想は、五行思想につながっていった。五行思想は、自然界が「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素で成り立っているというものである。この5つの要素が循環することによって万物が生成され、自然界が構成されていると考えられたわけである。

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われわれの身近なこととして「十干十二支」などもそのひとつ。十二支は生まれ月をあらわしている。古代中国では天空の方角を12に分け、それぞれの方角を記号として動物の名を付けたといわれている。この十二支と十干を組み合わせると60種の組み合わせが成り立つ。それが年にあてはめると60年になる。60年経つと生まれた年の干支に戻ることから、「還暦」といわれるわけである。赤子にもどることから赤いチャンチャンコを着る慣習につながっている。

日常の身のまわりには五行思想が古代からしっかり根をおろしている。日頃の所作、作法、動作などにも見事に反映されている。それは、難しいことではなく自然で単純で合理的な動きや考え方につながっているような気がする。

五行6.jpg

煎茶を楽しみながら「五行思想」を学ぶ。心も体も引き締まる思いである。

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心も体も整えられる。 【雲龍院 写経】 [文化想造塾[曼荼羅絵図]]

好きな写経場「雲龍院」。京都 東山奥座敷にある御寺泉涌寺の別院である。いつもは本堂が写経場ではあるが、その日はひんやりした空気を感じる霊明殿だった。

雲龍院では写経をする前に、香辛料や生薬にも使われる、乾燥させた丁字(ちょうじ)のつぼみを口に含み、そして、けがれを除くとされている塗香を手に塗る。さらに少量の酒水(清水)を頭にふってから始める。
写経する時に使用する机は、後水尾天皇によって寄進された机をいま現在も使用されているというから精神的高揚がみなぎってくる。
香を含み、手を清め、そして朱墨で般若心経を写す。用紙には菊の御紋が刷られている。

雲龍院写経.jpg

静かな時が流れ、心も体もすべてが整えられていく。
書き終えて、霊明殿をでると、色がつき始めている紅葉や楓が風に揺られていた。

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王陽明、「泛海」で心情を語る。 【一茶庵 稽古追想】 [文化想造塾<易社/煎茶>]

稽古場に着くやいなや目にとまったお軸は、雄大さの中に男の激しい生きざまが文字で表現されているかのように見えた。
いつもの通り、この詩の文字数は?から始まり、読める字があるか?という問いに明確に答えられない。わかった文字から連想し、またわからない文字を想像していく連想ゲームのようである。

ひと通り読み終わり、中国の明大の時代に生きた王陽明の「泛海(ぼうかい/海に泛(う)かぶ)」という詩であることがわかった。
王陽明が書いた、当時の心情を表現した詩である。この詩は、王陽明の想像の世界と現実の情況とが混在した不思議な詩のようである。
その内容は以下のとおり。

「泛海」
險夷原不滞胸中
何異浮雲過太空
夜静海濤三萬里
月明飛錫下天風

逆境であれ順境であれ、それらに心を煩わせることなどない。
それらは、あたかも浮雲が空を通り過ぎるようなものなのだから。
静かな夜の大海原を、月明かりに乗じて錫杖を手にした道士が天風を御しながら飛来する、まるでそんな広大無碍な心境である。
目的地に飛んでいった僧侶のように、わたしも目的地を目指したい。

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と言った内容である。

王陽明は官僚であり、そして陸軍大将として戦いを指揮してきた。その道中、苦難も経験し、後に「陽明学」という思想を生んだ人物である。その王陽明はこよなく茶に傾倒したと言われている。
煎茶は、隠棲した文人の趣向の茶というものとは別に、激動騒乱の中で “一服の心の鎮静剤” として親しまれたものであった。

この書は、陽明学者で思想家の「安岡正篤」氏が、一茶庵でしたためた直筆書である。

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目を惹いた、絢爛な「鼻煙壷」。大阪市立東洋陶磁美術館 [文化遺産]

大阪市立東洋陶磁美術館の片隅に目を惹くコーナーがあった。それは豪華絢爛で可愛いらしい「鼻煙壷」コーナー。日本では馴染のないもので、はじめはなんだろう?と思ったほどで、ただ小さな美しい容器に見えた。

解説文を読むと、粉状の嗅ぎタバコを入れる小さな容器。アメリカ大陸からヨーロッパへ、そして中国に伝わり清朝の王宮ではやり、中国独特の華やかな美術工芸品として人気を博したようだ。
その材質は陶器、ガラス、金属、貴石、動植物などから造られ、それに中国独特の美しい工芸細工が施されている。容器はヨーロッパの箱形容器から中国独特の密閉式容器に変容発展し生み出されたのが、これらの鼻煙壺。
ちなみに嗅ぎタバコは粉末状のタバコを鼻腔に吸い込んだりこすりつけたりして、香りと刺激を楽しむものとして一般にも広がったようである。

同美術館の2階のラウンジ1のスペースの先の一隅に「沖正一郎コレクション」として展示されている。沖正一郎氏は4年前に亡くなられているが、初代ファミリーマートの社長を務められた実業家。同氏から1200点の作品が大阪市に寄贈されものである。

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季節の情景を楽しむ。 [雑感]

今日は早朝から雨が降っている。
秋雨は長雨になることが多い。
秋霖(しゅうりん)、すすき梅雨ともいうらしい。

今日の雨も夜まで続くようだ。
次第に秋雨前線が南下し、冬に向かう

拙宅のツタの葉がかなり色づいてきた。
冷たい雨に打たれながらも
季節の情景を楽しませてもらっている。

コスモス1.jpeg


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秋霖

今日は早朝から雨が降っている。
秋雨は長雨になることが多い。
秋霖(しゅうりん)、すすき梅雨ともいうらしい。

今日の雨も夜まで続くようだ。
次第に秋雨前線が南下し、冬に向かう

拙宅のツタの葉がかなり色づいてきた。
冷たい雨に打たれながらも
季節の情景を楽しませてもらっている。
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