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京都 今宮神社門前のあぶり餅、郷愁を誘う。 [伝統文化]

京都市北区にある今宮神社の門前の参道に店を構える有名な「あぶり餅屋」さんがある。門前道を挟んで2軒とも見てのとおり長い行列ができている。
北側は、1000年以上も続く日本最古の和菓子屋さんと言われる「一文字屋和輔(一和)」。そして南側のお店は「本家 根元かざりや」さん。とくに一和さんは、長い歴史の中でいろんな伝説やエピソードが伝え継がれているお店で有名である。

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さて、あぶり餅といってもご存知ない方に、店で聞きかじった話をすると、きな粉をまぶした親指大の餅を竹串に刺し、炭火であぶったあとに白味噌のタレをぬった、いたってシンプルな餅菓子。そのあぶり餅で使われる竹串が、今宮神社に奉納された斎串(いぐし)を使っていることから病気・厄除けの御利益があるとされ、わざわざ遠方からも食べにくる人気ぶりのようである。

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この餅菓子にこれだけの人が並ぶ。餅の風味や御利益以外に、両店ともに昔の茶店風にアレンジされているのも惹きつける理由だろう。店先でお茶と餅をいただく。日本人の心の郷愁を誘うのかもしれない。
ちなみに、一和さんの店の屋根に守神の龍の如く這う松は、それは、それは見事なもである。

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