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切なくもあり、勇ましくも見える撫仏 【神呪寺探訪Ⅱ】 [文化想造塾<社寺>]

寺院でよく見かける、撫仏(なでぼとけ)。西宮市の神呪寺に参拝した折、大師堂の横に木像の撫仏が安置されていた。見るからに役目を存分に果たされている姿で座り続けていた。
この撫仏は、釈迦の弟子で十六羅漢の一人、賓頭盧(びんずる)尊者の像。病人が、像の、自分の患部に相当する部分を撫で、その手で自分の患部を撫でさすると病気がなおると信じられているさすり仏である。

この賓頭盧は、神通に長けていたが、その力をみだりに用いたため、釈迦に叱られ涅槃を許されず、釈迦が入滅したあとも、その命を受け衆生を救い続けたという。(ウィキペディア参照) この神呪寺もそうだが、誰でもが触れる本堂の外陣や前縁に安置されている場合が多い。

長年の風雨で黒くくすむ木像が、多くの人たちに撫でられ色が剥げている。前縁に座る姿がどことなく切なくもあり、存分に役割を果たした姿が勇ましく見えた。


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     釈迦の弟子で十六羅漢の一人、賓頭盧(びんずる)の像    

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リポート&写真/ 渡邉雄二 

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